39. それを見た人々は、その場にひれ伏し、「主こそ神だ! 主こそ神だ!」と叫びました。
40. そこでエリヤは人々に、バアルの預言者を一人残らず捕らえよ、と命じました。捕らえたバアルの預言者は、キション川へ連れて行き、そこで殺しました。
41. それがすむと、エリヤはアハブ王に、「激しい大雨の音が聞こえます。 急いで仮の宿舎へ帰り、ごちそうに舌つづみを打ちなさい」と言いました。
42. 王は宴会の用意をしました。 一方エリヤは、カルメル山頂に登ってひざまずき、顔をひざの間にうずめ、
43. 従者に、「さあ、海の方を見てくれ」と頼みました。従者は戻って来て、「何も見えません」と報告しました。「もう一度、行ってくれ。 いや同じことを七回くり返すのだ。」
44. 七度目に、とうとう従者は叫びました。 「てのひらほどの小さな雲が、水平線から上って来まーす。」「そうか。 よし、急いで王のところへ行き、戦車で山を下るように言いなさい。 うかうかしていると、雨で身動きできなくなる。」