列王紀上 16:1-18 リビングバイブル (JLB)

1.  そのころ、預言者エフーによって、バシャ王に神様からのきついお達しがありました。

2.  「わたしはおまえに特別に目をかけて、イスラエルの王とした。 ところがおまえは、ヤロブアムの悪い手本に習い、わたしの国民に罪を犯させた。 だから、わたしは怒っている! 

3. わたしはヤロブアムとその子孫を滅ぼしたように、おまえも家族も滅ぼす。 

8.  バシャの子エラは、ユダのアサ王の即位後二十六年目に、ティルツァで王位につきました。 しかし、彼の在位期間はわずか二年でした。 

9. 王の戦車隊の半分を指揮する将軍ジムリが、謀反を企てたからです。 ある日、エラ王は、首都ティルツァにある宮内長官アルツァの家で、ほろ酔いきげんになっていました。 

10. ジムリは家に入って王に近づき、いきなり、王をなぐり殺したのです。 この事件が起こったのは、ユダのアサ王の即位後二十七年目のことでした。 そのあとジムリは、自分が新しい王だと宣言しました。

11.  ジムリは王になると、すぐさまバシャ王の一族を、子供はもちろん遠い親せきや友人までも、一人残らず殺してしまったのです。 

12. こうして、神様が預言者エフーに予告させたことが実現しました。 

13. この悲劇が起こったのは、バシャとその子エラがイスラエルを偶像礼拝に走らせ、神様の激しい怒りを買ったためです。 

14. エラ王の治世中のその他の出来事は、『イスラエル諸王の年代記』に記録されています。

15-16. ところで、ジムリの天下は、たった一週間つづいただけでした。そのころ、ペリシテ人の町ギベトンを攻撃していたイスラエル軍は、ジムリがエラ王を暗殺したと聞くと、最高司令官オムリ将軍を新しい王とすることに決めたのです。 

17. そこでオムリは、ギベトンにいたイスラエル軍を率いて、イスラエルの首都ティルツァを包囲しました。 

18. ジムリは町が攻め取られるのを見て、宮殿に入って火をつけ、炎に包まれて死にました。 

列王紀上 16