10. 四十一年のあいだ治めました。 王の祖母マアカはアブシャロムの娘です。
11. アサ王は、先祖ダビデ王のように、神様に喜ばれる生活を送りました。
12. 神殿男娼を処刑し、父が作った偶像をみな取り除きました。
13. 祖母マアカをも、偶像を作ったかどで、王母の地位から退けました。 王はこの偶像を切り倒し、キデロン川で焼きました。
14. しかし、丘の上の礼拝所だけは、そのままでした。 王は、それが悪いことだと気づかなかったのです。
15. 王は祖父が献納した青銅の盾を、自分が献納した金や銀の器とともに、神殿の中にいつも飾っておきました。
16. ユダのアサ王とイスラエルのバシャ王との間には、絶えず戦争がありました。
17. さて、バシャ王は、エルサレムに通じる交易ルートを遮断しようと、ラマに大きな要塞の町を築きました。
18. 困ったアサ王は、神殿や宮殿の宝物倉に残っていた金銀をぜんぶ持たせて、ダマスコに住むシリヤの王ベン・ハダデのところへ使いをやりました。
19. 「父同士がそうしたように、同盟を結びましょう。 どうか、この贈り物を納めて、すぐさま、イスラエルのバシャ王との同盟を破棄し、彼が私に手出しできなくなるようにしてください。」
20. ベン・ハダデ王はこの申し入れを受諾し、軍隊をイスラエルの町町に差し向けて、イヨン、ダン、アベル・ベテ・マアカ、キネレテ全地方、ナフタリの地のすべての町を滅ぼしました。
21. あわてたのはバシャ王です。シリヤ軍来襲の報を受けると、要塞は建てかけのまま、ティルツァに戻りました。
22. アサ王はユダ全国に布告を出し、健康な男子に、ラマの要塞をこわし、石材や木材を運び出すよう命じました。 アサ王はこの石材や木材を使って、ベニヤミンのゲバの町とミツパの町を建てました。
23. アサ王のその他の業績や、王の建てた町々の名前については、『ユダ諸王の年代記』に記録されています。 王は年をとってから足の病気にかかりました。