5. ところが神様は、「変装した王妃が子供のことで聞きに来る。 子供が重態だからだ」と耳打ちして、どう返事すべきかを教えてくれました。
6. そこでアヒヤは、戸口に彼女の足音を聞くと、「王妃、お入りください。 なぜ、ほかの人のようなふりをしておいでかな」と声をかけ、次のように言いました。 「実は、悲しいお知らせがございます。
7. イスラエルの神様から、王様へのお告げです。 『わたしは身分の卑しいおまえを抜擢し、イスラエルの王とした。
8. ダビデ家から王国を引き裂き、おまえのものとした。 ところがおまえは、ダビデのようには、わたしの命令を聞かなかった。 ダビデはいつも、心の底からわたしに従い、わたしの意にかなうことをした。
9. ところがおまえは、これまでのどの王よりも悪く、わたし以外の神々を作り、金の子牛を作って、わたしをひどく怒らせた。 このように、わたしの恵みを無視したので、
10. おまえの家に災いを下し、病気の子供だけでなく、ほかの元気な子供もぜんぶ滅ぼす。 おまえの家族を肥やしのように投げ捨てる。
11. 町の中で死ぬ者はみな犬に食われ、野で死ぬ者はみな鳥に食われる。』
12. さあ、家へお帰りなさい。 あなたが町に一歩踏み入れる時、病気のお子は死にます。
13. イスラエル中の人がその死を悲しみ、ていねいに葬ってくれます。 ところで、そのお子は、ご家族で平穏な最期を迎える、たった一人の者となるでしょう。 ヤロブアム家で、そのお子だけが、イスラエルの神様のお気に召したからです。
14. 神様は、イスラエルに一人の王をお立てになります。 その王がヤロブアム家を滅ぼします。
15. こうして神様は、イスラエルを水に揺らぐ葦のようにふるい、先祖にお与えになったこの良い地から根こそぎにし、ユーフラテス川の向こうに散らします。 偶像の神々を作って、神様を怒らせたからです。
16. ヤロブアム王は罪を犯し、しかもイスラエルの全国民をも巻き添えにしたので、神様はイスラエルを捨てるのです。」