2-4. ソロモン王を避けてエジプトに逃げていたヤロブアムは、友人から入れ知恵されました。 彼らはヤロブアムに、即位式に出席することを勧めたのです。 彼はシェケムに集まっていたイスラエル人の集団に加わり、レハブアムに要求をつきつける人々の首謀者となりました。人々はレハブアムに言いました。 「お父上は、それはそれはひどい方でした。 お父上よりましな政治をすると約束してくださらないなら、あなた様を王にしたくありません。」
5. 「三日間、考えさせてくれ。 三日したら、また来るがよい。」人々はレハブアムの返事を聞いて、出て行きました。
6. レハブアムは、父ソロモンの相談相手であった長老たちに、相談を持ちかけました。「いったい、どうしたものか。」
7. 「国民を喜ばす答えをなさり、負担を軽くしてやることです。 彼らに仕える態度をおとりになれば、あなた様は永遠に王となられましょう。」
8. ところが、レハブアムはこんなことは気に入りません。 そこで、自分とともに育った若者たちを呼んで相談したのです。
9. 「どうすべきだろう。」
20. イスラエル国民は、ヤロブアムがエジプトから戻ったと知ると、国民大会に呼んで、彼を王にしました。 ただし、ユダ部族〔ベニヤミン部族も含む〕だけは、ダビデ王朝に仕えたのです。
21. レハブアム王はエルサレムに帰ると、ユダとベニヤミンの部族の体格のよい男子を残らず召集し、十八万の特別攻撃隊を編成しました。その兵力でイスラエルの残りの十部族と戦い、力ずくで、自分が王であることを認めさせようとしたのです。
22. ところが、神様は預言者シェマヤに、次のように言い含めました。
23-24. 「ユダの王、ソロモンの子レハブアムと、ユダとベニヤミンの全住民とに、こう言え。 兄弟であるイスラエルと戦ってはならない。 今回の出来事は、わたしの意にかなっているのだから、解散してめいめいの家に帰れ。」 人々は、命じられたとおり、家に帰って行きました。
25. ヤロブアムは、エフライムの山地にシェケムの町を再建し、そこを首都にしました。 のちに、ペヌエルも再建しました。
26. さて、ヤロブアムは考えました。 「うっかりしては、いられんぞ。 国民は、ダビデの子孫を王にしたい、と考えるかもしれないからな。