2. 神様はかねてご自分の国民に、これらの国々の人と結婚してはならないと、はっきり教えておられました。 そんなことをすれば、イスラエル国民と結婚した外国の女は、国民の心を自分たちの神々に向かわせるようになるからです。 それなのに、王は外国の女と結婚したのです。
3. それも、妻が七百人と、そばめが三百人です。 案の定、彼女たちは王の心を神様から離れさせました。
4. 王の晩年には、特にそれがひどくなりました。 彼女たちは、王が父ダビデのように最後まで神様に信頼することを妨げ、自分たちの神々を拝むように仕向けたのです。
5. 王はシドン人の女神アシュタロテと、アモン人のあの恐るべき神ミルコムを礼拝しました。
6. 王は、はっきり悪いとわかっていることをして、父ダビデのように神様に従うことを、拒んだのです。
7. 王はまた、モアブの下劣な神ケモシュと、アモン人の凶悪な神モレクのために、エルサレムの東の谷を越えたオリーブ山の上に、それぞれ礼拝所を建てました。
8. また外国人の妻たちにも、それぞれの神々に香をたき、いけにえをささげられるようにと、多くの礼拝所を建ててやりました。
16-18. 六か月にわたる虐殺の結果、エドムの男子はほとんど全滅したのです。 当時、まだほんの子供だったハダデと、彼を連れてエジプトへ逃げた数人の家来だけが、難を免れたのです。 彼らはこっそりミデヤンを出て、パランへ行き、そこでほかの者と合流し、そろってエジプトへ逃れました。 エジプト王は、彼らに家と食糧をあてがってくれました。
19. エジプトで、ハダデは王の親友となりました。 それで王は、タフペネス王妃の妹を妻として与えたのです。
20. 彼らは、息子のゲヌバテをもうけました。 このゲヌバテは、宮殿で、王子たちといっしょに育ちました。
21. ハダデはエジプトで、ダビデもヨアブも死んだと聞き、エドムに帰る許可を王に求めました。
22. 王はびっくりしました。 「なぜ、そんなことを申す。 何か不満でもあるのか。 気に入らんことでもしたかな。」「とんでもありません。 ここの居ごこちは満点です。 ですが、とにかく、故国へ帰りたいのです。」
23. 神様がソロモン王の敵対勢力として起こした人物が、ほかにもいます。 レゾンです。 彼はツォバの王ハダデエゼルの家来でしたが、持ち場を離れ、遠くへ逃げて身を隠していたのです。
24. レゾンは、ダビデがツォバを滅ぼした時、いっしょにダマスコへ逃げた連中で略奪隊をつくり、その隊長になりました。 のちにレゾンは、ダマスコの王になりました。
25. ソロモン王の生きている間、レゾンもハダデも王に敵対しました。 二人ともイスラエルをひどく憎んでいたからです。
26. もう一人の反逆の指導者は、ネバテの子で、エフライムの町ツェレダ出身のヤロブアムです。 彼の母ツェルアは未亡人でした。