3-4. さっそく、国中くまなく捜して、いちばん美しい娘を見つけ出すことになりました。 ついにシュネム出身のアビシャグが選ばれ、王のもとへ連れて来られました。 王を暖めるため、その腕に抱かれて寝ることになったのです。 しかし、肉体関係はありませんでした。
27. これは、陛下がご承知の上でなされたことでしょうか。 陛下はまだ、お子様のうちどなたを次の王にするか、仰せではございませんが。」
28. 王は、「バテ・シェバをここへ」と命じました。 中座していた彼女は戻って来て、王の前に立ちました。
29. 王は誓いました。 「わしをあらゆる危険から助け出してくださった神様は生きておられる。
30. いつかイスラエルの神様の前でおまえに誓ったとおり、きょう、おまえの子ソロモンを王とし、わしの王座につかせる。」
31. バテ・シェバは、もう一度うやうやしくおじぎをすると、感きわまって叫びました。 「ありがとうございます、陛下。 どうか、末長くおすこやかに!」
32. 「祭司ツァドクと預言者ナタン、それにベナヤをここへ。」 王は続けて命じました。三人が前に出ると、
33. 王はこう指示しました。 「ソロモンとわしの家来とをギホンへ連れて行け。 ソロモンはわしの雌らばに乗せてな。
34. 祭司ツァドクと預言者ナタンは、そこでソロモンに油を注ぎ、イスラエルの王とするのだ。 それからラッパを吹き鳴らし、『ソロモン王、ばんざい!』と叫べ。
35. ソロモンが戻りしだい、新しい王として王座につけよう。 わしはソロモンを、イスラエルとユダの王に任命する。」
36. ベナヤは答えました。 「アーメン! 神様をほめたたえます。
37. 神様が陛下とともにおられたように、ソロモン様ともおられますように。 ソロモン王を、陛下以上に偉大な王としてくださいますように!」
38. こうして、祭司ツァドク、預言者ナタン、ベナヤ、王の家来たちは、ソロモンを王の雌らばに乗せ、ギホンへ行きました。
39. ギホンに着くと、ツァドクは天幕から神聖な油を取り出し、ソロモンの頭に注ぎかけました。 ラッパが吹き鳴らされ、人々はみな、「ソロモン王、ばんざーい!」と叫びました。
40. それから、一同はソロモンの供をしてエルサレムへ帰りましたが、道中は喜び祝う歌声で、それはそれはにぎやかでした。
41. アドニヤと招待客は、ちょうど食事を終えたところでした。 何やら外が騒々しいようです。ヨアブはいぶかしげに尋ねました。 「いったい何事だ。 何の騒ぎだ。」
42. そのことばが終わらないうちに、祭司エブヤタルの子ヨナタンが駆け込んで来たので、アドニヤが言いました。「入れ。 おまえは勇敢な者だから、良い知らせを持って来たに違いない。」
43. 「ダビデ王は、ソロモン様が王だと発表しました!
44-45. しかも、ソロモン様をご自分の雌らばに乗せ、ギホンへ行かせたのです。 祭司ツァドク、預言者ナタン、それにベナヤが同行し、王の護衛隊が警護にあたりました。 ツァドクとナタンは、ソロモン様の頭に油を注いで、新しい王にしました。 一行が戻ったので、町中が喜びにわきかえっています。 あの騒がしい物音をお聞きください。
46-47. ソロモン様はすでに王座におつきです。 国民はこぞってダビデ王に、『どうか神様が、親しく陛下を祝福してくださった以上に、ソロモン様を祝福してくださいますように。 ソロモン王を、陛下以上に栄えさせてくださいますように!』とお祝いを申し上げています。 王は床についたまま、人々の祝福のことばを受けておいでです。
48. しかも、『わしが生きているうちに、息子の一人を選んで、王座につけてくださったイスラエルの神様を、心からほめたたえます』と言っておられるとか。」