出エジプト記 9:3-21 リビングバイブル (JLB)

3. 恐ろしい伝染病をはやらせよう。 馬やろば、らくだ、羊の群れ、牛の群れなど、家畜は全滅する。 

4. ただし、死ぬのはエジプト人の家畜だけだ。 イスラエル人の牛や羊の群れは、何一つ被害を受けない。』」

5.  神様は、翌日すぐに伝染病がはやりだすと宣告なさいましたが、 

6. 実際そのとおりになりました。 明くる朝、エジプト人の家畜は、ばたばた倒れ始めたのです。 しかし、イスラエル人の家畜は病気にさえなりません。 

7. 王はわざわざ使いをやり、イスラエル人の家畜が一頭も死なないというのは本当かどうか、調べさせました。 そのとおり間違いありません。 それでも、やはり王の気持ちは少しも変わらず、イスラエル人を行かせようとはしませんでした。

8.  そこで、神様はモーセとアロンに命じました。 「かまどからすすを取り出し、王の目の前で、モーセがそれを空にまき散らしなさい。 

9. それは細かなちりとなってエジプト中に散らばり、人と動物の区別なくどこにでもつき、できもののもととなる。」

10.  二人はすすを取って王のところへ行き、目の前で、モーセが空に向かってまきました。 すると、エジプト中の人間と動物につき、できものができるのでした。 

11. 魔術師たちもできものだらけになり、モーセの前に出られません。 

12. しかし、神様は王が強情を張るままにさせたので、王は神様の命令に従おうとはしませんでした。 神様がモーセに予告なさったとおりです。

13.  それから、神様はモーセに命じました。 「朝はやく起きて王の前に立ち、こう言いなさい。 『ヘブル人の神、主は次のように言われます。「わたしの国民を行かせ、わたしを礼拝させなさい。 

14. 今度は、おまえをはじめ、おまえの家来そしてエジプト中の人間が、骨身にこたえるような災害を起こす。 この世界にわたし以外に神がいないことを教えるためだ。 

15. これまでも、おまえたちを滅ぼそうと思えば滅ぼせた。 

16. そうしなかったのは、わたしの力を、おまえと全世界にはっきり示したかったからだ。 

17. それなのにおまえは、わたしに対抗できるとうぬぼれている。 それで、わたしの国民を行かせないと強情を張っているわけだ。 

18. それもいいだろう。 だが、あすの今ごろ、わたしはこの国全体に雹を降らせる。 エジプトの国が始まってからこのかた、だれも経験したことがないような雹だ。

19. 急げ。 家畜を早く小屋へ入れたほうがいい。 野原にいるものは、人間も動物もみな、雹に打たれて死ぬ。」』」

20.  エジプト人の中には、この警告を聞いて恐れ、家畜や奴隷を家に入れた人もいました。 

21. しかし、神様の言うことなど何とも思わない人たちは、雹ぐらい何だとうそぶいていました。

出エジプト記 9