出エジプト記 9:18-32 リビングバイブル (JLB)

18. それもいいだろう。 だが、あすの今ごろ、わたしはこの国全体に雹を降らせる。 エジプトの国が始まってからこのかた、だれも経験したことがないような雹だ。

19. 急げ。 家畜を早く小屋へ入れたほうがいい。 野原にいるものは、人間も動物もみな、雹に打たれて死ぬ。」』」

20.  エジプト人の中には、この警告を聞いて恐れ、家畜や奴隷を家に入れた人もいました。 

21. しかし、神様の言うことなど何とも思わない人たちは、雹ぐらい何だとうそぶいていました。

22.  神様はモーセに命じました。 「天を指さしなさい。 すると、雹がエジプト全土に降る。 人間、動物、木、ありとあらゆるものの上に降る。」

23.  モーセが杖を天に向けて伸ばすと、たちまち雷が鳴り、いなずまが走り、激しい雹が降りだしました。 

24. その恐ろしさは、とてもことばでは表現できないくらいです。 エジプトの歴史上、これほど激しい嵐はありませんでした。 

25. エジプトはいっぺんに荒廃してしまいました。 野原にいたものは、人間と動物の区別なく死に絶え、木々は無残に裂かれ、作物もだいなしです。 

26. その日、エジプト中で、雹が降らなかったのは、イスラエル人が住むゴシェンの地だけでした。

27.  もう、どうにもなりません。 王はモーセとアロンを呼びにやりました。 「わしが間違っていた。 主の言われるとおりだ。 わしも国民も悪いことをした。 

28. この恐ろしい雷と雹を何とかしてくれ。 早くやむよう、主に願ってくれ。 すぐにでも、おまえたちを立ち去らせることにする。」

29.  「けっこうです。 町を出たらすぐ、私は両手を主に差し伸べて祈りましょう。 雷と雹は必ずやみます。 主は地を支配しておられるのです。 陛下はそれをご覧になります。 

30. しかし、それでもなお、主の命令には従わないでしょう。 お役人方も同じです。」 

31. この時すでに、亜麻と大麦は全滅でした。 大麦は穂を出し、亜麻も、つぼみをつけていたからです。 

32. 小麦とスペルト小麦は助かりました。 まだ穂が出ていなかったのです。

出エジプト記 9