3-4. ナイル川には、かえるがあふれ、家の中まで跳び込んで来る。 家中、寝室もベッドも、かえるで足の踏み場もなくなる。 かまどや粉をこねる鉢にまで入り込む。 エジプト中がかえるで埋まるだろう」と言われます。』」
25. あわてたのは王です。 急いでモーセとアロンを呼びつけました。 「わかった、わかった。 おまえたちの好きにするがいい。 自分の神にいけにえをささげるのもよかろう。 ただし、この国の中でだ。 荒野へ出かけることは許さん。」
26. 「おことばを返すようですが、それはまずいのです。 私たちがささげるいけにえは、エジプトでは大へんきらわれているものです。そんな所でいけにえをささげたら、私たちのほうが殺されかねません。
27. 神様の命令どおり、三日ほど旅をして、荒野でいけにえをささげなければなりません。」
28. 「そんなに言うなら好きにしろ。 ただ、あまり遠くへ行ってはならん。 それよりも、急いで神様に祈ってくれ。」
29. 「わかりました。 あぶの大群がいなくなるよう、神様にお願いしましょう。 ですが陛下、また気が変わって約束を破るようなまねは、二度となさらないでください。」
30. モーセは王の前から退き、あぶをいなくしてくださいと神様に願いました。
31-32. 願いはかないました。 あれほどのあぶの大群もすっかり姿を消し、どこにも見えなくなったのです。 ところが、心配がなくなると、王はまたまた強情になり、イスラエル人を行かせようとはしませんでした。