3-4. ナイル川には、かえるがあふれ、家の中まで跳び込んで来る。 家中、寝室もベッドも、かえるで足の踏み場もなくなる。 かまどや粉をこねる鉢にまで入り込む。 エジプト中がかえるで埋まるだろう」と言われます。』」
19. 「これはまさしく神様のしわざです。」 魔術師たちは王に叫びました。 しかし、王はますます頑固になるばかりで、少しも耳を傾けようとしません。 全く神様が予告なさったとおりです。
20. 次に神様はモーセに命じました。 「あすの朝はやく起きなさい。 王が水浴びに川へ来るから、その時こう言いなさい。 『主は、「わたしの国民が礼拝しに行くのを許しなさい。
21. もし許さないなら、エジプト中にあぶの大群を発生させる。 家々はあぶだらけになり、地面もあぶで見えなくなる。
22. しかし、イスラエル人が住むゴシェンの地には、そういうことはない。 あぶなど一匹も出ない。 こうして、わたしが全地を支配する神であることがわかる。
23. おまえの国民とわたしの国民とを、はっきり区別するのだ。 これらのことはみな、あす起こる」と言われます。』」
24. 神様は言われたとおりになさったので、王の宮殿にもエジプト中のどの家にも、恐ろしいあぶの大群が現われました。
25. あわてたのは王です。 急いでモーセとアロンを呼びつけました。 「わかった、わかった。 おまえたちの好きにするがいい。 自分の神にいけにえをささげるのもよかろう。 ただし、この国の中でだ。 荒野へ出かけることは許さん。」
26. 「おことばを返すようですが、それはまずいのです。 私たちがささげるいけにえは、エジプトでは大へんきらわれているものです。そんな所でいけにえをささげたら、私たちのほうが殺されかねません。
27. 神様の命令どおり、三日ほど旅をして、荒野でいけにえをささげなければなりません。」
28. 「そんなに言うなら好きにしろ。 ただ、あまり遠くへ行ってはならん。 それよりも、急いで神様に祈ってくれ。」
29. 「わかりました。 あぶの大群がいなくなるよう、神様にお願いしましょう。 ですが陛下、また気が変わって約束を破るようなまねは、二度となさらないでください。」
30. モーセは王の前から退き、あぶをいなくしてくださいと神様に願いました。
31-32. 願いはかないました。 あれほどのあぶの大群もすっかり姿を消し、どこにも見えなくなったのです。 ところが、心配がなくなると、王はまたまた強情になり、イスラエル人を行かせようとはしませんでした。