出エジプト記 5:15-23 リビングバイブル (JLB)

15.  人夫がしらたちは思いあまって、王のところへ嘆願に行きました。「陛下、お願いでございます。 こんなひどい仕打ちは、もうやめさせてください。 

16. わら一本もらわず、前と同じ数のれんがを作るのは、無理な相談です。 私どもが悪いわけでもないのに、しょっちゅう打たれるのでは、かないません。 だいたい、こんな理屈に合わない仕事をさせる監督が悪いのでございます。」

17.  ところが、王は取り合いません。 「いいや、おまえたちは暇すぎるのだ。 そうでなければ、『主にいけにえをささげに行かせてほしい』などとぬかすはずがない。 

18. さあ、とっとと仕事に戻れ。わらは一本も渡さん。 れんがの割り当ても減らさん。 今までどおり、きちんと持って来い。」

19.  もう、どうにもなりません。 人夫がしらたちは頭をかかえ込みました。 

20. 途方にくれて外へ出ると、モーセとアロンが待っていました。 二人の姿を見ると、 

21. 無性に腹が立ちます。 思いっきりののしるのでした。 「王やエジプト人から、こんなひどい仕打ちを受けることになったのも、元はと言えばおまえたちのせいだ。 まるで、おれたちを殺すいい口実を与えたようなものさ。 二人とも神様のさばきを受けるがいい。」

22.  モーセも気持ちがおさまりません。 神様のもとに帰って抗議しました。 「神様、どうしてご自分の国民に、こんなひどい取り扱いをなさるのですか。 私が来たのは、いったい何のためでしょう。

23. 神様の命令を王に伝えてからというもの、事態はよくなるどころか、ますます悪くなるばかりです。 それなのに神様は、いっこうに救いの手を差し伸べてくださらないではありませんか。」

出エジプト記 5