1. 長老たちとの話がすむと、二人は王に会いに行きました。 「私どもはイスラエルの神、主のお告げを持ってまいりました。 『わたしの国民を行かせよ。 荒野で聖なる祝宴を張り、わたしを礼拝させるのだ』とのことです。」
2. 「ふん、そうか。 だがな、どうしてこのわしが、主とやらの言うことを聞いて、イスラエル人どもを行かせなければならんのだ。 だいたい主とは何者だ。 聞いたこともないぞ。 いちいち、そんなお告げなどに取り合っておれん。 イスラエル人どもは絶対に行かせん。」 王はきげんをそこねたようです。
3. しかし、アロンとモーセも引き下がってはいません。 「ヘブル人の神様が私どもに現われたのです。 私どもは荒野を三日行った所で、主にいけにえをささげなければなりません。 もし神様に従わなければ、病気で死ぬか、さもなくば剣で殺されるかです。」
4-5. 「ええい、いいかげんにしろっ! 自分を何様だと思っているのだ。 イスラエル人どもは、それでなくとも仕事が山ほどある。 その仕事を放り出させるつもりか。 余計なことに口出しするな。」 王はどなりつけました。
6. その日、王は腹立ちまぎれに、イスラエル人を使う監督と配下の人夫がしらたちに、命令を出しました。
10-11. 監督と人夫がしらは、さっそく全員に伝えました。 「王様の命令によって、これからはわらを渡さないことになった。 自分で捜せ。 ただし、れんがは前と同じだけ作るのだぞ。」