2-3. レフィディムの野営地をたたみ、シナイ山のふもとに来て、そこにテントを張ったのです。 モーセは神様に会うため、ごつごつした岩山に登りました。 すると、どこからともなく、神様の呼ぶ声が聞こえました。「モーセ、人々にこう言いなさい。
17. 神様をお迎えしなければなりません。 モーセは人々をうながして野営地を出、全員が山のふもとに立ちました。
18. 見ると、シナイ山全体が煙に包まれています。 神様が山の上に、火となって下られたのです。 煙は、まるで炉に燃えさかる火のように空に渦を巻き、山全体が強い地震で揺れ動きました。
19. ラッパのような響きがますます大きくなる中で、モーセが語り、神様の答える声は天地にとどろき渡るのでした。
20. こうして、神様はシナイ山の頂上に下り、モーセをお召しになりました。 モーセは神様のみもとへ登って行きました。
21. しかし、神様はモーセに注意なさいました。 「今すぐ降りて、決して境界線を越えないようにと警告して来なさい。 神を見ようなどという気を起こして、ここへ来るといけないから。 そんなことをしたら命はない。
22. 祭司でさえ、務めをする時は神に滅ぼされないよう身をきよめるのだ。」
23. 「だれ一人、山へ登って来る者はありません。 神様のきびしいご命令を、みな聞いております。 神様は山の回りに境界線を引けとおっしゃいました。 神様の場所だから人が入ってはならないと宣言するよう、お命じになったではありませんか。」
24. 「とにかく、今は山を降りなさい。 今度はアロンを連れて来るのだ。 だが、たとい祭司であろうとだれであろうと、境界線を越すことは断じて許さん。 そんな不届き者はわたしが滅ぼす。」
25. モーセは山を降りて人々のところへ行き、神様のお語りになったことを告げました。