1. さて、神様の命令に従って、人々はシンの荒野をあとにし、無事レフィディムへ旅を続けました。 ところが着いてみると、また水がありません。
2. またもや、人々の不満が爆発しました。 「水はどこだ? 水をくれーっ!」 人々はわめきます。「静かにっ。 いいかげんにしろ。 いったいどこまで神様が忍耐してくださると思ってるんだ。」 モーセはしかりつけました。
3. しかし、のどの渇きに苦しむ人々には、いっこうに効き目がありません。 「なんだと? おまえこそ、なぜおれたちをエジプトから連れ出したんだ! 子供たちや家畜もいっしょにこんな所まで連れて来て、あげくの果てに殺そうなんて、ひどいじゃないか。」
4. モーセは神様に願いました。 「どうしたらよろしいのでしょう。 今にも私に石を投げつけて殺しかねない有様です。」
7. モーセはその場所を、マサ〔「神様を試みる」の意〕と名づけました。 時には、メリバ〔「議論」あるいは「争い」の意〕と呼ぶこともあります。 というのは、この場所で人々が、「神様はわれわれを助けてくれるのか、どうなのか」と神様と言い争い、神様が自分たちを殺すかどうか試みたからです。
8. ところで、アマレクの戦士たちがイスラエル人に戦いをいどもうと、レフィディムへやって来ました。
9. モーセはヨシュアに、アマレク軍と戦うために人々を召集するよう命じました。「私はあした、神様の杖を持って丘に立つ。」 モーセはきっぱり言いました。
10. ヨシュアとその部下は、アマレク軍と戦うために出て行きました。 一方、モーセとアロンとフルは丘に登りました。
11. モーセが手に持った杖を差し伸べている間は、イスラエル軍が勝ち続けるのですが、腕を下げるとアマレク軍が優勢になります。