3. 「あーあ、エジプトにいればよかったなあ。 あのまま神様に殺されたほうがまだましだった。 少なくとも食べ物はたっぷりあったんだ。 なのに、あんたがたはこんな荒野へ連れ出した。 きっと、ここでみんなを飢え死にさせるつもりなんだ。」
4. 神様はモーセに命じました。 「天から食べ物を雨のように降らせよう。 毎日みんな外へ出て、必要なだけ集めればよい。 これは、わたしの言いつけを守るかどうかを見るテストにもなる。
5. ただ六日目だけは、ふだんの二倍集めさせなさい。」
6. モーセとアロンは、人々を全員呼び集めて言いました。 「あなたがたをエジプトから救い出したのは神様だったということが、きょうの夕方にはわかる。
28-29. 神様はあきれてモーセに告げました。 「いつになったら、この民は言うことを聞くのか。 六日目にいつもの二倍を与えるのは、二日分の量が十分あるようにということなのが、わからないのか。 七日目は休息の日としてわたしが与えたのだから、テントの中にいて、食べ物を取りになど外へ出たりしないようにしなさい。」
30. そこで、人々は七日目に休みました。
31. この食べ物はのちに、「マナ」〔「これはいったい何だろう」の意〕と呼ばれるようになりました。 コエンドロの種のように白く、平べったくて、はち蜜入りのパンのような味がします。
32. モーセはさらに、次のような神様からの指示をみなに伝えました。 記念としてマナを三・六リットル取っておき、神様がエジプト脱出の時、荒野でどういうパンを与えてくださったか、のちの時代の人たちが見れるようにするのです。
33. モーセはアロンに、容器を持って来て三・六リットル分のマナを入れ、それを神様の前の聖なる場所に納めて、何代も保存するよう命じました。
34. アロンはそのとおりにしました。 すべて神様が命じたとおりです。 やがてそれは、神の天幕のあかしの箱(契約の箱)に納められることになります。
35. こうしてイスラエル人は、カナンの地に着くまで四十年間、ずっとマナを食べ続けました。 カナンに入ってからは、その地の作物がありました。
36. マナを量るのに使ったのは、だいたい三・六リットル入りのますです。