3-4. そこで、イスラエル人全員にこう布告しなさい。 毎年この月の十日に、家族ごとに子羊を一頭用意しなければならない。 家族が小人数の時は、近所の小人数の家族と分け合ってもよい。 家族の人数によってどうするか決めるのだ。
19. この七日間、イーストの一かけらも家にあってはならない。 その間にイースト菌の入ったものを食べた者はだれでも、イスラエル人の社会から追放される。 同じ規則は、いっしょに住んでいる外国人にも適用される。 イスラエルに生まれた者と全く同じである。
20. もう一度くり返す。 この期間中はイースト菌を使ったものを食べてはならない。 どこにいても、イースト菌を入れないパンだけを食事に出しなさい。」
21. モーセは、イスラエルの長老全員を呼び集めて言いました。 「さあ、群れの中から子羊を取って来なさい。 一家族に一頭、小人数の場合は数家族に一頭ずつだ。 そして、神様があなたがたを手にかけないで過ぎ越してくださるように、その羊を殺しなさい。
22. その血を鉢に入れ、ヒソプの枝を取って血に浸し、かもいと両側の柱に塗りなさい。 夜の間はだれも外に出てはならない。
23. 神様は、エジプトの国中を巡ってエジプト人を打たれる。 けれども、かもいと両側の柱とに血がついている家は過ぎ越し、『死の使い』が入って長男を殺さないよう、守ってくださる。
24. これは、あなたがたばかりか、子々孫々に至るまで、永遠に変わらない法律だということを忘れるな。
25. 神様の約束の国に入ったら、この過越の祭りを祝いなさい。
26. そのとき子供たちが、『なんでこの祭りをするの。 どういう意味なの』と尋ねるだろう。
27. そうしたらこう答えなさい。 『神様が私たちを過ぎ越してくださったことを記念する祭りだよ。 エジプト人は殺されたが、イスラエル人は無事だった。神様は私たちを滅ぼしに、家へ入ったりはなさらなかったのだよ。』」 人々はみな深々と頭を下げ、神様を礼拝しました。
28. イスラエル人は、モーセとアロンの指示どおりにしました。
29. その夜です。 真夜中ごろ、王の世継ぎから地下牢に閉じ込められている捕虜の長男に至るまで、エジプト人の家の長男は一人残らず、神様の手にかかって死にました。 家畜の初子もです。
30. 王や役人たちをはじめ、エジプト中の人々が、夜中だというのに起きだし、国中に悲鳴が響き渡りました。 死人の出ない家は一軒もなかったからです。
31. 王は、その夜のうちに、モーセとアロンを呼びつけました。「もうたくさんだ。 早く出て行ってくれ。 一人残らず、今すぐ出て行けっ! 主だろうが何だろうが、好きなように礼拝しろ。
32. 羊も牛もみんな連れて、早く行ってしまえ! だが、出かける前にわしを祝福して行けよ。」
33. エジプト人は、「このままじゃ、われわれまで死んでしまう」と言い、できるだけ早く国から出てもらおうと、イスラエル人をせかせました。
34. ぐずぐずできません。 イスラエル人はみな、イースト菌の入っていないパン生地を鉢に入れ、衣類で包んでかつぎました。