出エジプト記 1:8-19 リビングバイブル (JLB)

8.  やがて、新しい王がエジプトの王座につきました。 ヨセフの子孫に何の義理も感じない王です。

9.  王は国民に言いました。 「このままイスラエル人どもを放っておくと危険だ。 あまりに数が多すぎる。 

10. なんとか、やつらの力を食い止めなければならん。 戦争にでもなり、やつらが敵方についたら、それこそ大へんだ。 われわれに戦いをいどみ、なんなくこの国から逃げてしまうだろう。」

11.  そこで、イスラエル人を奴隷にしてしまおうということになりました。 きびしい監督を立て、重労働につかせるのです。 こうして建てられたのが、倉庫の町ピトムとラメセスです。 

12. ところが、いくらこき使い、締めつけをきびしくしても、いっこうに効果はありません。 むしろ、前より激しい勢いで人が増え続けるのです。 エジプト人は警戒して、 

17. ところが、助産婦たちは神様を恐れていたので、王の命令に従わず、男の子も生かしておきました。

18.  王は二人を呼びつけ、問い詰めました。 「おまえたちは男の子を生かしておくそうだな。 なぜわしの命令に背いたっ!」

19.  「陛下はご存じないでしょうが、ヘブルの女はとても丈夫で、簡単に赤ん坊を産んでしまうのです。 私たちが駆けつけた時には、もう生まれてしまっているのでございます。 エジプトの女と違って出産に手間取らないものですから。」

出エジプト記 1