1-4. 家族を連れ、ヤコブといっしょにエジプトへ行ったヤコブの息子たちの名前は、次のとおりです。ルベン、シメオン、レビ、ユダイッサカル、ゼブルン、ベニヤミンダン、ナフタリ、ガド、アシェル
5. 一行は総勢七十名でした。 ヨセフは皆より先にエジプトへ行っていたので、この数には入りません。
6. やがて、ヨセフも兄弟たちも死に、新しい世代になりました。
7. 彼らは子宝に恵まれ、人口は増える一方です。 あまりの急激な増加に、ゴシェンの地はイスラエル人であふれ、一つの国と言ってもいいほどの勢力にふくれ上がりました。
8. やがて、新しい王がエジプトの王座につきました。 ヨセフの子孫に何の義理も感じない王です。
9. 王は国民に言いました。 「このままイスラエル人どもを放っておくと危険だ。 あまりに数が多すぎる。
10. なんとか、やつらの力を食い止めなければならん。 戦争にでもなり、やつらが敵方についたら、それこそ大へんだ。 われわれに戦いをいどみ、なんなくこの国から逃げてしまうだろう。」
11. そこで、イスラエル人を奴隷にしてしまおうということになりました。 きびしい監督を立て、重労働につかせるのです。 こうして建てられたのが、倉庫の町ピトムとラメセスです。
12. ところが、いくらこき使い、締めつけをきびしくしても、いっこうに効果はありません。 むしろ、前より激しい勢いで人が増え続けるのです。 エジプト人は警戒して、
13-14. ますますつらい仕事を押しつけました。畑で長時間の重労働をさせたうえに、粘土でれんがを作る激しい仕事もさせる、というぐあいです。
15-16. これほどにしても、まだ効き目がありません。 とうとう王は、シフラとプアというヘブル人(イスラエル人)の助産婦に、ひそかに命じました。 ヘブル人の男の子は生まれたらすぐ殺し、女の子だけを生かしておくようにというのです。
17. ところが、助産婦たちは神様を恐れていたので、王の命令に従わず、男の子も生かしておきました。
18. 王は二人を呼びつけ、問い詰めました。 「おまえたちは男の子を生かしておくそうだな。 なぜわしの命令に背いたっ!」
19. 「陛下はご存じないでしょうが、ヘブルの女はとても丈夫で、簡単に赤ん坊を産んでしまうのです。 私たちが駆けつけた時には、もう生まれてしまっているのでございます。 エジプトの女と違って出産に手間取らないものですから。」
20. 神様は助産婦たちによくされたので、イスラエル人はさらに増え続け、強大な国民になりました。
21. 神様を恐れ敬う助産婦たちも、子供に恵まれました。