1-2. そこがマルタと呼ばれる島であることは、すぐにわかりました。 島民はとても親切で、雨と寒さでぶるぶる震えていた私たちを暖めようと、浜辺でたき火をしてくれました。
3. パウロが一かかえの木切れをたばねて火にくべると、熱気でまむしがはい出し、手に巻きつきました。
4. 島の人たちは、まむしがぶらさがっているのを見て、「きっと人殺しなんだよ。 海からは助かっても、正義の女神がお見のがしにはならないんだね」と、ひそひそささやき合いました。
5. ところがパウロは、平気な顔でまむしを火の中に払い落とし、ぴんぴんしています。
6. 人々は、今にも、はれ上がるか、突然倒れて死ぬのではないかと、息を殺していました。 しかし、いくら待っても、いっこうに何も起こりません。 今度は、パウロを神だと考えるようになりました。
28-29. だから、よく覚えておきなさい。 神様のこの救いは、外国人に与えられました。 彼らはこの救いを受け入れるでしょう。」