使徒行伝 27:1-10 リビングバイブル (JLB)

1. ようやく、船でローマに向かう手はずが整い、数人の囚人といっしょに、パウロは、ユリアスという親衛隊の士官に引き渡されました。 

2. 私たちが乗り込んだ船は、トルコ沿岸の幾つかの港に寄港して、ギリシヤに向かうことになっていました。 テサロニケ出身のギリシヤ人アリスタルコも同行したことを、書き添えておきましょう。

3. 翌日、船はシドンに入港しました。 ユリアスはパウロにとても親切で、上陸して友人を訪問したり、もてなしを受けたりすることを許可してくれました。 

4. やがて、そこを出帆しましたが、まずいことに、向かい風が吹いてきました。 予定の進路をあきらめなければなりません。 キプロスの北側の島と本土との間を通ることになりました。 

5. あとは、そのままキリキヤとパンフリヤの沿岸を航行して、ルキヤ地方のミラに入港しました。 

6. ここで、親衛隊の士官は、アレキサンドリヤから来た、イタリヤ行きのエジプト船を見つけ、私たちを乗り込ませました。

9. そこに数日とどまりましたが、もう秋分も過ぎ、天候も、長期の航海には危険な時期になっていました。 パウロは航海士たちに忠告しました。

10. 「皆さん。 このまま進んだら、きっとひどい目に会いますよ。 難破して積荷を失うだけならまだしも、けが人や死者が出るかもしれません。」 

使徒行伝 27