使徒行伝 2:7-20 リビングバイブル (JLB)

7. さっぱり訳がわかりません。 ただ口々に、こう言い合うばかりでした。 「こ、こんなことって、あるかい。 みんな、ガリラヤ出身の人だというのに……。 

8. それが、私たちの国のことばで、すらすら話している。 

9. ここには、パルテヤ人、メジヤ人、エラム人、またメソポタミヤ、ユダヤ、カパドキヤ、ポント、アジヤ、 

10. フルギヤ、パンフリヤ、エジプト、それにリビヤのクレネ語が使われている地方などから来た人たちがいるし、ほかにも、ローマからの旅行者で、もともとのユダヤ人もいれば、ユダヤ教への改宗者もいるといったぐあいに様々だ。 

11. あっ、そうそう、クレテ人やアラビヤ人もいたっけ。 それがどうだ。 それぞれの生まれ故郷のことばで、神様のすばらしい奇蹟の話を聞くとはなあ……。」

12. 人々はただ呆然として、「いったい、どうなってるんだ?」と顔を見合わせました。

13. しかし、中には、「なに、あいつら、酔っぱらってるだけさ」と、あざける連中もいました。

14. するとペテロが、十一人の使徒と共につかつかと進み出て、声を張り上げ、人々に語りかけました。「よそから来られた方も、エルサレムに住んでおられる皆さんも、どうぞお聞きください。 

15. 皆さんの中には、私たちが酒に酔っているのだとおっしゃる方もいますが、そんなことは絶対にありません。 酒に酔うには時間が早すぎます。 朝の九時から酒を飲む人はいないでしょう。 

16. いま見ていることは、まさに、何世紀も前に、預言者ヨエルが預言したことなのです。

17. 『神は言われる。終わりの日に、わたしはすべての人にわたしの霊を注ぐ。その時、あなたがたの息子、娘は預言し、青年は幻を見、老人は夢を見る。

18. 聖霊は、男女を問わず、わたしに仕える者たちに注がれる。すると、彼らは預言をする。

19. また、わたしは天と地に不思議なしるしを現わす。血と火と煙の雲だ。

20. 主の恐るべき日が来る前に、太陽は暗くなり、月は血のように赤くなる。

使徒行伝 2