使徒行伝 2:15-32 リビングバイブル (JLB)

15. 皆さんの中には、私たちが酒に酔っているのだとおっしゃる方もいますが、そんなことは絶対にありません。 酒に酔うには時間が早すぎます。 朝の九時から酒を飲む人はいないでしょう。 

16. いま見ていることは、まさに、何世紀も前に、預言者ヨエルが預言したことなのです。

17. 『神は言われる。終わりの日に、わたしはすべての人にわたしの霊を注ぐ。その時、あなたがたの息子、娘は預言し、青年は幻を見、老人は夢を見る。

18. 聖霊は、男女を問わず、わたしに仕える者たちに注がれる。すると、彼らは預言をする。

19. また、わたしは天と地に不思議なしるしを現わす。血と火と煙の雲だ。

20. 主の恐るべき日が来る前に、太陽は暗くなり、月は血のように赤くなる。

21. しかし、主にあわれみを求める者はみな、あわれみを受けて救われる。』

22. ああ、皆さん。 これから申し上げることを聞いてください。 よくご存じのように、ナザレのイエスは、大ぜいの人の前で、すばらしい奇蹟を行なわれました。 神様は、こうして、だれにもはっきりわかるように、イエス様の身元を保証なさったのです。 

23. 神様は、あらかじめ計画したとおり、この方を、あなたがたの手でローマ政府に引き渡し、十字架で処刑することをお許しになりました。 

24. そうした上で、この方を死の恐怖から解放し、復活させたのです。 この方が、ずっと死んだままでいることなど、ありえないことだったからです。

25. ダビデ王は、イエス様のことをこう言っています。『主はいつも私と共におられる。主が私を助け、神の大きな力が私を支える。

26. だから、心は喜びにあふれ、舌は主をほめたたえる。たとい死んでも、私には望みがある。

27. あなたは、私のたましいを地獄に放置せず、あなたの聖なる息子の体を、朽ち果てさせることもない。

28. 私を生き返らせ、あなたの前で、すばらしい喜びにあふれさせる。』

29. 愛する皆さん。 考えてもみなさい。 ダビデはここで、自分のことを語っているわけではありません。 そうでしょう。 ダビデは死んで、葬られ、その墓は今でも、ちゃんと残っているではありませんか。 

30. しかし、彼は預言者でしたから、子孫の一人がメシヤ(救い主)となり、ダビデの王座につくと神が誓われたことは、知っていたのです。 

31. それで、遠い将来を望み見ながら、メシヤの復活を預言しました。 メシヤのたましいは地獄に放置されず、その体が朽ち果てることもない、と語ったのです。 

32. そのとおり、神様はイエス様を復活させました。 私たちはみな、そのことの証人です。

使徒行伝 2