14. パウロが釈明するより早く、ガリオが口を切りました。 「いいか、ユダヤ人諸君。 犯罪事件なら、諸君の訴えを聞きもしよう。
15. しかし、これは何だ。 ことばの解釈とか、人物批判とか、諸君のばかげたおきてに関する事ばかりではないか。 そんなことは、自分たちで始末をつけるがよかろう。 私にはどうでもいいことだし、かかわりになりたくもない。」
16. これだけ言うと、ガリオは、さっさと人々を法廷から追い出しました。
17. 暴徒どもは、腹立ちまぎれに会堂の新しい管理人ソステネを捕らえ、法廷の外で打ちたたきました。 しかしガリオは、そんなことには、まるで無関心でした。