使徒行伝 17:3-17 リビングバイブル (JLB)

3. そして、キリストの苦しみと復活の預言を説明し、イエスこそキリストだと証明しました。 

4. 聞いた人の何人かは、よく理解して信じました。 信心深いギリシヤ人や、町の有力な婦人たちで信じた人も、少なくありません。

5. おさまらないのは、ユダヤ人の指導者たちです。 ねたみに駆られ、とうとう町のやくざどもをけしかけ、暴動を起こしました。 ヤソンの家を襲い、処罰するために、パウロとシラスとを町の議会に引き出そうとしました。

6. しかし、当の二人が見つかりません。 しかたなく、代わりにヤソンと数人の信者とを引きずって行き、いかにも大げさに訴えました。 「ご存じでしょうか。 世界中をひっくり返してきたパウロとシラスが、今この町でも騒ぎを起こしているのを。 

7. そんなぶっそうな連中を、ヤソンは、事もあろうに家にかくまったのです。 やつらはみな反逆罪を犯してます。 カイザルじゃなく、イエスという別の男が王だ、とふれ回ってるんです。」

10. その夜、クリスチャンたちはパウロとシラスを、急いでベレヤへ逃がしました。 ベレヤに着くと、二人はいつものように、会堂で説教です。 

11. ベレヤの人たちは、テサロニケの人たちに比べて、ずっと心が広く、喜んで話を聞いてくれます。 そればかりか、二人の言うことがそのとおりかどうか、毎日、聖書を調べるほどの熱心さです。 

12. その結果、大ぜいの者が信じました。 中には、名の知れたギリシヤ人の婦人も数人いましたし、男性で信じた人も、かなりの数に上りました。

13. ところが、テサロニケのユダヤ人たちは、パウロがベレヤで伝道していると聞くと、わざわざベレヤまで押しかけ、騒ぎ立てたのです。 

14. クリスチャンたちは、すぐにパウロを海岸へ逃がしましたが、シラスとテモテはベレヤに残りました。 

15. パウロに同行した人たちは、アテネまで送り、一刻も早く来るようにという、シラスとテモテへのことづけを持って、ベレヤに戻りました。

16. アテネで二人を待つ間、パウロは市内を見物することにしました。 ところがどうでしょう。 町は偶像でいっぱいです。 パウロの胸には、むらむらと怒りが込み上げてきました。 

17. 黙ってはいられません。 会堂へ行き、ユダヤ人や敬虔な外国人たちと議論する一方、毎日広場で、そこに居合わせた人たちと論じ合いました。アテネでの混乱

使徒行伝 17