使徒行伝 16:20-21-35 リビングバイブル (JLB)

3. パウロは、ぜひ自分たちの伝道旅行に加わるように勧めました。 ところが、テモテの父親がギリシヤ人であることはだれもが知っていたので、この地方のユダヤ人の手前、出発前に割礼(男子の生殖器の包皮を切り取る儀式)を受けさせました。 

4. 一行は町から町を訪問して回り、エルサレムの使徒や長老たちが外国人向けに決めた事柄を伝えました。 

5. それで教会は、日を追って、信仰もしっかりし、信者の数も増え、めざましい発展を遂げたのです。

6. 聖霊が、今回はトルコのアジヤ地方へは行くなと指示なさったので、一行はフルギヤとガラテヤ地方を通ることにしました。 

7. それからムシヤとの境に沿って進み、北のビテニヤ地方に行こうとすると、またもや聖霊に禁じられたのです。 

8. そこで、代わりにムシヤ地方を通ってトロアスに行きました。パウロの見た幻

9. その夜、パウロは幻を見ました。 幻の中で、海の向こうに住むマケドニヤ人が、「こちらに来て、私たちを助けてください」としきりに頼むのです。 

20-21. 「このユダヤ人のやつらときたひにゃ、町をすっかりだめにしようって魂胆なんです。 ローマの法律に反することばかり教えてるんですから。」

22. たちまち、二人に反感をいだく人たちで、広場には黒山の人だかりができました。 そこで裁判官たちは、二人を裸にし、むちで打たせました。 

23. 何度も何度もむちが振り下ろされ、しまいには、二人の背中から、たらたらと血がしたたり落ちました。 二人は、牢に放り込まれました。 こいつらを逃がしでもしたら命はないものと思え、と脅された看守は、 

24. 二人を奥の牢に入れ、厳重に足かせをかけました。

25. 真夜中ごろ、パウロとシラスは、主に祈ったり、賛美歌をうたったりしていました。 ほかの囚人たちも、じっと聞き入っています。 その時です。 

26. 突然、大地震が起こったのです。 牢獄は土台からぐらぐら揺れ動き、戸という戸は開き、囚人たちの鎖もはずれてしまいました。 

27. 看守が目を覚ますと、戸が全部開いています。 てっきり、囚人はみな脱走したものと思い込み、もうだめだとばかり、剣を抜いて自殺しようとしました。

28. その瞬間、パウロが叫びました。 「死ぬなっ! 全員ここにいるぞっ!」

29. 看守はあかりを取って来させると、中に駆け込み、恐ろしさのあまりわなわな震えながら、パウロとシラスの前にひれ伏しました。

30. そして、二人を外に連れ出し、「先生方。 救われるには、どうすればよろしいのでしょう!」と尋ねました。

31. 二人は答えました。 「主イエス様を信じなさい。 そうすれば、あなたも家族全員も救われますよ。」

32. こうして二人は、看守とその家の者たち全員に、主のすばらしい知らせを伝えたのです。 

33. 看守は、二人の打ち傷をていねいに洗って手当てをしたあと、家族ぐるみでバプテスマ(洗礼)を受けました。

34. それから、二人を自宅に案内し、食事のもてなしをし、家族そろってクリスチャンになったことを、心から喜び合いました。 

35. 翌朝、裁判官たちは警備員をよこして、「あの者たちを釈放せよ」と、通告してきました。 

使徒行伝 16