使徒行伝 14:8-16 リビングバイブル (JLB)

8. ルステラにいた時のことです。 一人の足の立たない人に出会いました。 生まれてこのかた、一歩も歩いたことがない人でした。

9. その人がパウロの説教に、一心に耳を傾けていたのです。 当然、パウロの目にとまりました。 その人に、治されるだけの信仰があると見抜いたパウロは、 

10. 大声で、「立ちなさい」と呼びかけました。 その瞬間、その人はとび上がり、勢いよく歩きだしたのです。

11. これを見た人々は、その地方のことばで、「神々だ。 人間の姿をした神々だ」と叫びだしました。 

12. そして、わいわい騒ぎながら、二人をギリシヤの神々にまつり上げたのです。 バルナバはゼウス、パウロはおもに話をしたので、ヘルメスだということになりました。 

13. 町の門のすぐ外にある、ゼウス神殿の祭司までが、花飾りを持って駆けつけ、門のところで群衆といっしょに、雄牛を数頭いけにえとし、二人にささげようとするではありませんか。

14. バルナバとパウロは、この神を汚すふるまいに仰天し、着物を引き裂いて、群衆の中に駆け込み、大声で叫びました。

15. 「皆さん。 なんということをするのです。 私たちは、皆さん同様、ただの人間じゃありませんか。 こんなばかばかしいことは、おやめなさいっ! 天と地と海、それにその中のすべてのものをお造りになった神様を礼拝しなさい。 私たちは、そのために、すばらしい知らせを持って来たのです。 

16. 過去の時代には、神様はあらゆる国民が、それぞれ自分勝手な道に進むことを許しておられました。

使徒行伝 14