37. しかし、神様が復活させた方は、墓の中で朽ちはしませんでした。
38. 聞いてください、皆さん! このイエス様こそ、皆さんの罪を赦してくださるのです。
39. イエス様を信じる人はみな、すべての罪から解放され、正しい者と宣言されるのです。 これは、モーセの法律では、どうしてもできないことでした。
40. くれぐれも注意してください。 預言者たちの次のことばが、皆さんに的中しないように。
41. 『見ろ。 そして滅べ。真理を見下す者どもよ。おまえたちの時代に、一つのことをしよう。どんなに説明しても、とうてい信じられないことを。』」
42. その日、会堂からの帰り道、人々はパウロに、次の週も、また話してほしいと頼みました。
43. 礼拝が終わってからも大ぜいのユダヤ人や信心深い外国人が、パウロとバルナバについて来たのです。 二人は、その人たちに、神の恵みを受けるようにと教えました。
44. 次の週の礼拝には、町中の人がこぞって詰めかけ、二人が神のことばを話すのを聞こうとしました。
45. しかし、ユダヤ人の指導者たちは、この群衆を見て、ねたみに駆られ、口ぎたなくののしり、ことごとくパウロに反対しました。
46. そこでパウロとバルナバは、きっぱり言ってやりました。 「この神様からのすばらしい知らせは、まずあなたがたユダヤ人に伝えられるはずだった。 だが、あなたがたはそれを突っぱね、永遠のいのちを受けるにふさわしくない者であることを、自分から証明したのだ。 いいだろう。 これからは、このすばらしい知らせは、外国人に伝えよう。
47. 主のご命令のとおりにな。 主は、『わたしはあなたを外国人の光とした。 地の果てからも、人々を救いに導くためである』と言っておられるのだ。」
48. これを聞いた外国人たちは、うれしさを隠しきれません。 喜んで、パウロの話に耳を傾けました。 そして永遠のいのちを求める人はみな、信仰に入りました。
49. こうして神の教えは、この地方全体に広まったのです。
50. しかし、ユダヤ人の指導者たちも、おとなしく引き下がってはいません。 うまいこと信心深い婦人や町の有力者たちをそそのかし、パウロとバルナバを迫害したあげく、とうとう町から追い出してしまいました。
51. 二人は、その町と縁を切るしるしに、足のちりを払い落とし、イコニオムへ向かいました。