使徒行伝 11:3-20 リビングバイブル (JLB)

3. 「外国人と親しくし、おまけに食事までいっしょにしたそうじゃないですか。」

4. それでペテロは、その時のいきさつを包み隠さず話して聞かせました。

5. 「ある日、ヨッパで祈っていた時、幻を見たのです。 四すみをつった大きな布が天から降りて来ました。 

6. 中には、ユダヤ人は食べてはならない、あらゆる種類の獣、爬虫類、鳥が入っていました。 

7. そして、『どれでも好きなものを料理して食べなさい』という声がしました。

8. 私は必死で、『主よ。 そんなことはできません。 ユダヤのおきてで禁じられているものは、口にしたこともありません』と申し上げました。

9. しかし、その声は、『神様がきよいと宣言されたものを、きよくないと言ってはいけない』と言うのです。

10. 同じことが三度あってから、布は天に引き上げられました。 

11. ちょうどその時、カイザリヤから三人の人が、私のいた家まで迎えに来たのです。 

12. 聖霊様は、相手が外国人であることなど気にかけず、いっしょに行けとおっしゃいました。 ここにいる六人のクリスチャンも、同行しました。 こうして、使いをよこした人の家に着きました。 

13. その人が説明するには、御使いが現われ、ヨッパにいるシモン・ペテロを招け、と言われたというのです。 

14. そして御使いは、『ペテロは、あなたとあなたの家の者たちが救われるには、どうしたらよいか教えてくれます』と告げたそうです。

15. 私は彼らに、神様のすばらしい知らせを語りました。 ところが、説教を始めるとすぐ、彼らにも聖霊様が下ったのです。 まさに、あの最初のときと同じ光景でした。 

16. その時、私は、『ヨハネは水でバプテスマ(洗礼)を授けたが、あなたがたは聖霊様によってバプテスマを授けられる』と言われた主のことばを、ふと思い出したのです。

17. 私たちが、主イエス・キリストを信じた時に与えられたのと同じ贈り物が、外国人にも与えられたという、まぎれもない事実を前にしては、だれが神様に、とやかく申せましょう。」

18. ペテロの説明に、疑問は氷解しました。 一同は、「神様は、外国人にも、神様に立ち返って永遠のいのちをいただく特権を、お与えになったのだ」と、口々に神を賛美しました。アンテオケ教会の成立

19. 一方、ステパノの死をきっかけとして起こった迫害のために、エルサレムから逃げ出したクリスチャンは、フェニキヤ、キプロス、アンテオケにまでも足を伸ばしました。 そしてそれぞれの所で、神様のすばらしい知らせを語ったのですが、相手はユダヤ人に限られました。 

20. しかし、何人かのキプロス出身とクレネ出身のクリスチャンは、アンテオケで、主イエスについての教えを、ユダヤ人だけでなく、ギリシヤ人にも伝えました。 

使徒行伝 11