使徒行伝 11:1-17 リビングバイブル (JLB)

1. まもなく、外国人もクリスチャンになった、というニュースが、使徒やユダヤにいるクリスチャンのもとに届きました。 

2. そこでユダヤ人のクリスチャンは、エルサレムに帰ったペテロに、面と向かって、非難をあびせました。

3. 「外国人と親しくし、おまけに食事までいっしょにしたそうじゃないですか。」

4. それでペテロは、その時のいきさつを包み隠さず話して聞かせました。

5. 「ある日、ヨッパで祈っていた時、幻を見たのです。 四すみをつった大きな布が天から降りて来ました。 

6. 中には、ユダヤ人は食べてはならない、あらゆる種類の獣、爬虫類、鳥が入っていました。 

7. そして、『どれでも好きなものを料理して食べなさい』という声がしました。

8. 私は必死で、『主よ。 そんなことはできません。 ユダヤのおきてで禁じられているものは、口にしたこともありません』と申し上げました。

9. しかし、その声は、『神様がきよいと宣言されたものを、きよくないと言ってはいけない』と言うのです。

10. 同じことが三度あってから、布は天に引き上げられました。 

11. ちょうどその時、カイザリヤから三人の人が、私のいた家まで迎えに来たのです。 

12. 聖霊様は、相手が外国人であることなど気にかけず、いっしょに行けとおっしゃいました。 ここにいる六人のクリスチャンも、同行しました。 こうして、使いをよこした人の家に着きました。 

13. その人が説明するには、御使いが現われ、ヨッパにいるシモン・ペテロを招け、と言われたというのです。 

14. そして御使いは、『ペテロは、あなたとあなたの家の者たちが救われるには、どうしたらよいか教えてくれます』と告げたそうです。

15. 私は彼らに、神様のすばらしい知らせを語りました。 ところが、説教を始めるとすぐ、彼らにも聖霊様が下ったのです。 まさに、あの最初のときと同じ光景でした。 

16. その時、私は、『ヨハネは水でバプテスマ(洗礼)を授けたが、あなたがたは聖霊様によってバプテスマを授けられる』と言われた主のことばを、ふと思い出したのです。

17. 私たちが、主イエス・キリストを信じた時に与えられたのと同じ贈り物が、外国人にも与えられたという、まぎれもない事実を前にしては、だれが神様に、とやかく申せましょう。」

使徒行伝 11