3. ある日の午後、彼は幻を見ました。 午後三時ごろのことで、意識ははっきりしていました。 幻の中で、御使いが現われ、彼のところへ来て、「コルネリオよ」と呼びかけるではありませんか。
4. じっと御使いを見つめていると、なんだか恐ろしくなりました。 「どんなご用でしょうか。」「あなたの祈りも、良い行ないも、神様はすべてご存じです。
7. 御使いが姿を消すとすぐ、コルネリオは使用人二人と、神を敬う側近の兵士一人とを呼び寄せました。
8. そして、このいきさつを話し、ヨッパへやりました。
12. 中には、ユダヤ人は食べることが禁じられていた蛇や鳥など、あらゆる種類の動物が入っています。
13. そして、「さあ、どれでも好きなものを料理して食べなさい」という声が聞こえました。
14. 「主よ、とんでもありません。 生まれてこのかた、口にしたこともないものばかりです。 ユダヤのおきてで禁じられているのですから。」
15. 「ペテロよ、神様に口答えするのか。 神様が、『きよい食べ物だ』と言われたものは、きよいのだ。」
16. 同じことが三度あってから、布はすうっと天に引き上げられました。
17. ペテロは、この幻はどういう意味なのだろうと、すっかり考え込んでしまいました。 ちょうどその時です。 コルネリオから遣わされた人たちがシモンの家を捜し当て、門口に立ち、
18. 「こちらにシモン・ペテロという方が泊まっておいででしょうか」と尋ねました。
19. 一方、ペテロは、今しがたの不思議な幻のことをあれこれ考えあぐねていると、聖霊がこうおっしゃいました。 「三人の人が、あなたに会いに来ました。
20. さあ降りて、その人たちに会い、いっしょに出かけなさい。 心配はいりません。 わたしが、その人たちをよこしたのだから。」
21. そこでペテロは下へ降り、「お尋ねのペテロは、私です。 どんなご用でしょうか」と尋ねました。