1. カイザリヤに、コルネリオという、ローマ軍の士官がいました。 イタリヤ連隊に所属する隊長の一人でした。
2. この人はたいそう信仰があつく、一家そろって神を信じていました。 また、困っている人には惜しみなく施し、実によく祈る人でもありました。
3. ある日の午後、彼は幻を見ました。 午後三時ごろのことで、意識ははっきりしていました。 幻の中で、御使いが現われ、彼のところへ来て、「コルネリオよ」と呼びかけるではありませんか。
4. じっと御使いを見つめていると、なんだか恐ろしくなりました。 「どんなご用でしょうか。」「あなたの祈りも、良い行ないも、神様はすべてご存じです。
7. 御使いが姿を消すとすぐ、コルネリオは使用人二人と、神を敬う側近の兵士一人とを呼び寄せました。
8. そして、このいきさつを話し、ヨッパへやりました。
12. 中には、ユダヤ人は食べることが禁じられていた蛇や鳥など、あらゆる種類の動物が入っています。
13. そして、「さあ、どれでも好きなものを料理して食べなさい」という声が聞こえました。
14. 「主よ、とんでもありません。 生まれてこのかた、口にしたこともないものばかりです。 ユダヤのおきてで禁じられているのですから。」