1. 良い評判は、最高級の香水より値打があります。死ぬ日は、生まれた日よりたいせつです。
2. 宴会に顔を出すより、葬式に列席するほうが得です。 私たちはやがて死ぬ運命にあるのですから、まだ生きているうちに、死について考えるのは良いことです。
3. 悲しみは笑いよりまさっています。 悲しみは、私たちの心から不純物を取り除く効果があるからです。
4. りこうな人は死についてじっくり考えますが、ばか者は今どうしたら愉快に過ごせるかだけを考えます。
5. ばか者からちやほやされるより、りこうな人から痛烈な批評を受けるほうがましです。
6. ばか者のお世辞は、火にくべた紙切れのように、何の役にも立ちません。 そんなものに心を動かすとは、ばかもいいところではありませんか。
7. りこうな人でも、わいろによってばか者になります。 わいろは人の判断力を麻痺させるからです。
8. 物事の終わりは初めよりまさっています。 忍耐は高慢に勝ちます。
9. 短気を起こしてはいけません。 短気はばか者の特徴です。
10. 過ぎ去った昔の栄光に未練を残してはいけません。 ほんとうに昔が今より良かったかどうか、わからないからです。
11. りこうになることは、金持ちになると同じくらい価値があります。 いや、それ以上です。
12. 知恵からでも金銭からでも、利益をあげることができます。 しかし、りこうになることのほうが、多くの利点があります。
13. 神様のなさることに目を留め、それに従いなさい。 自然界の道理を敵に回してはいけません。
14. 順境の時には、できるだけ楽しみなさい。 逆境が訪れたら、神様は与えると同時に取り上げる方だと知りなさい。 こうしてすべての人が、この世ではあらゆるものが空しいと悟るのです。
15-17. 私は、このばかげた人生のすべてを見てきました。 善人が若死にし、悪人がうんと長生きすることだってあるのです。 だから、正しすぎるのも困るし、りこうすぎても困るわけです。 極端に走って自滅してはいけません。 一方、悪人になりすぎるのも問題だし、ばか者になるのも考えものです。 天寿を全うする前に死んではいけません。
18. 任せられる仕事は、どんなことがあっても手放してはいけません。 神様を敬っているなら、きっと神様からの祝福を期待できるのです。