1-3. 神殿に入る時は、聞き耳を立て、口は堅くつぐみなさい。 神様に軽はずみな約束をするのは罪です。 それがわからないほど、ばかになってはいけません。 神様は天におられ、私たちは地にいるのですから、口数はできるだけ少なくすべきです。 あまり忙しすぎると悪夢にうなされるように、ばかになると急におしゃべりになるものです。
4. 神様に、何かをしますと誓いを立てた時は、さっそく実行しなさい。 神様は、ばかな人間をお喜びにならないからです。 神様との約束は、どんなことがあっても果たしなさい。
5. 何かをしますと言いながらしないより、初めから口にしないほうがずっと良いのです。
8. 貧乏人が金持ちにいじめられ、国中で正義が踏みにじられているのを見ても、別に驚くことはありません。 どの役人にも上役がいて、その上にさらに高官がいるからです。 こうして糸をたぐっていくと、官僚政治の壁にぶつかります。
9. ところが、全体の上に王が立てられています。 もしその王が、国のために何もかもささげ尽くした王なら、どんなにすばらしいことでしょう。 そうした人物だけが、国を混乱から救えます。
10. 金銭を愛する者は、決してこれで満足だということがありません。金さえあれば幸せだという考えは、なんとばかげていることでしょう。
11. 収入が多くなれば、それにつれて支出も多くなります。 だから、金銭にどんな利益があるのでしょう。 指の間から漏れるのを見るのが、関の山です。
12. 汗水流して働く人は、食事の多少にかかわらず、ぐっすり眠ります。 しかし、金満家は不安につきまとわれ、不眠症に悩まされます。