ローマ人への手紙 7:12-19 リビングバイブル (JLB)

12. しかし、おきてそのものは全く正しく、善であることは、おわかりいただけると思います。

13. でも、はたして納得できますか。 私に死の運命をもたらしたのは、ほかならぬおきてなんですから。 どうしておきてが良いものでありえましょう。 その張本人は、実は、罪なのです。 おきてを利用して死罪をもたらしたのは、悪魔的な、この罪だったのです。 罪がどんなにずる賢く、恐ろしく、いまわしいものか、わかるでしょう。 自分の悪い目的のために、ぬけぬけと神様の良いおきてを利用するのですから。 

14. おきては良いものであり、それ自体に問題はありません。 問題はむしろ私にあります。 私は、罪という主人に、奴隷として売り渡されているからです。

15. 私は自分が全くわかりません。 ほんとうは正しいことをしたいのに、できないのです。 反対に、したくないこと、憎んでいることをしてしまいます。 

16. 自分の行ないが誤りであること、破っているおきてそのものは良いものであること、それは、よくわかっています。 

17. しかし、どうにもできません。 それをしているのは、もはや私ではないからです。 悪を行なわせるのは、私のうちに住みついている、私より強力な罪なのです。

18. 古い罪の性質に関する限り、私は自分が全く腐敗しきっていることを知っています。 どんなにもがいても、自分で自分に、正しいことを行なわせることができません。 そうしたいのですが、できないのです。 

19. 良いことをしたいと思ってもできず、悪いことをしないようにと努めても、どうしてもやめられません。 

ローマ人への手紙 7