ローマ人への手紙 11:1-10 リビングバイブル (JLB)

1. では神様はご自分の民であるユダヤ人を退け、見捨ててしまわれたのでしょうか。 とんでもない。 決してそんなことはありません。 この私もユダヤ人であり、アブラハムの子孫、ベニヤミン族の一人であることを、忘れないでください。

4. それに対して神様が何とお答えになったか、覚えていますか。「いや、あなただけではない。 わたしには、なおもわたしを愛し、偶像を拝んだことのない人が、ほかに七千人いる。」

5. 今でも同じことが言えます。 ユダヤ人の全部が神様から離れ去ったわけではありません。 神様の恵みによって選ばれ、救われている人々が、少数ながらいるのです。 

6. しかし、それは神様の恵みのおかげであり、彼らが善良だからではありません。 そうでなければ、ただであるはずの贈り物が、もはやただでなくなってしまいます。かせいで手に入れるのであれば、ただとは言えません。

7. さて、実情はこうです。 大部分のユダヤ人は、追い求めていた神様の恵みを、得ることができませんでした。 恵みを得たのは、神様に選ばれた少数の者だけでした。 ほかの人々は盲目にされてしまったのです。 

8. 旧約聖書に次のように記されているのは、このことなのです。「神様は彼らを眠らせ、目と耳とをふさがれた。それゆえ、キリスト様のことを語りかけても、彼らにはわからない。今日までその状態は続いている。」

9. ダビデ王も同じことを言っています。「食卓のごちそうや、さまざまの祝福は彼らのわなとなれ。 彼らを、『神様とは万事うまくいっている』という思いにさせよ。これらの良いものがはね返って来て、彼らの頭上に落ち、当然の報いとして彼らを押しつぶすがいい。

10. 彼らの目は見えなくなれ。重荷を負わされて、いつまでも背中を曲げたまま歩くがいい。」

ローマ人への手紙 11