29. 残りの油はきよめにあずかる患者の頭に注ぎかけ、神の前でその者の罪を償う。
30. それから患者は、山鳩か家鳩のひな二羽をささげる。 どちらでも手に入るほうでかまわない。
31. 一羽を罪が赦されるためのいけにえ、もう一羽を完全に焼き尽くすいけにえとし、穀物の供え物といっしょにささげる。 こうして、祭司は神の前で、その患者のために罪の償いをするのだ。」
32. 以上は、らい病が治っても、きよめの儀式に普通のささげ物ができない者についての法律です。
33-34. 続いて神様は、モーセとアロンに命じました。 「約束のカナンの国へ着いたら、ある家にらい病が発生するだろう。
35. その時は、家の持ち主に、『家にらい病が発生したようです』と報告させなさい。
36. 報告を受けた祭司は、検査の前に必ず家を空にするよう命じる。 さもないと、祭司がその家にらい病が発生したと宣告する時、家財道具までぜんぶ汚染されたことになってしまうからだ。
37-38. 家の壁に、緑あるいは赤みがかったしまがあり、表面だけでなく中まで及んでいるようだったら、七日間その家を閉鎖する。
39. 七日目にもう一度調べ、しまが壁に広がっていたら、
40. その部分を取りこわすよう命じる。 取り除いた石は町の外の汚れた場所に捨てる。
41. それから壁の内側をすっかり削り落とし、町の外の汚れた場所に捨てる。
42. 代わりに新しい石を入れ、新しいモルタルを塗る。
43. それでも、また、しまが現われたら、
44. 祭司が確かめる。 しまが広がっているのがはっきりすれば、らい病にまちがいない。 その家は汚れている。
45. すぐ取りこわさせなさい。 石も材木もモルタルも全部、町の外の汚れた場所に運び出す。
46. 閉鎖中の家に入った者は、夕方まで汚れる。