1. さて、ボアズはさっそく広場に出かけ、目ざす相手を見つけました。「すみません。 ちょっと折り入ってお話ししたいことがあるんですが、いいですか。」二人は並んで腰をおろしました。
2. それからボアズは、町の指導者十人を招き、証人になってくれるように頼みました。
3. 万事てはずが整うと、ボアズは話を切り出しました。 「モアブから帰って来たナオミのことは、ご存じですな。 実は、あの人がわしらの身内のエリメレクの畑を売りたいと言っている。
4. そのことをお耳に入れるべきだと思ったんでね。 ここに証人の方々もおられることだし……、よかったら、買ってください。 いかがです? はっきりしたお返事がいただきたいですな。 もしおいやなら、わしが買いましょう。 一番にそれを買い取る権利は、あなたにあるんですからな。 わしはその次というわけです。」「いいだろう。 買うことにしよう。」
16-17. ナオミはその赤ん坊を手塩にかけて育てました。 近所の女たちは、「ご覧なさいよ。 あのナオミさんに、また男の子が授かったんですってよ」と口々に言いました。皆はその子にオベデという名をつけました。 オベデはエッサイの父で、ダビデ王の祖父となった人です。
18-22. 先祖ペレツから始まるボアズの家系は次のとおりです。ペレツ、ヘツロン、ラム、アミナダブ、ナフションサルモン、ボアズ、オベデ、エッサイ、ダビデ