ルカによる福音書 7:19-20-36 リビングバイブル (JLB)

2.  ちょうどそのころ、あるローマ軍の隊長が目をかけていた召使が、病気で死にかかっていました。 

3. イエスの評判を聞いた隊長は、日頃みんなに尊敬されているユダヤ人の長老たちをイエスのところにやり、召使のいのちを助けに来てくださいと願いました。 

4. 依頼を受けた長老たちは、この隊長がどんなにすばらしい人物かを説明し、熱心に頼みました。 「あなた様に助けていただく値打のある人がいるとしたら、この方こそふさわしい人です。 

5. ユダヤ人を愛し、会堂も建ててくれました。」

8. 私も上官の権威の下にあるのですが、その私でさえ部下には権威があります。 たとえば、私が『行け』と命じれば行きますし、『来い』と言えば来ます。 また奴隷にも『あれをやれ』『これをやれ』と言えば、そのとおりにするのです。」

9.  これを聞くと、イエスはたいへん驚き、群衆のほうをふり向いて言われました。 「どうです、皆さん。 これほど信仰深い人は、イスラエル中でも見たことがありません。」

19-20. ヨハネは、弟子を二人イエスのもとへやり、こう尋ねさせました。 「あなた様は、ほんとうに私たちの待ち続けてきたお方なのでしょうか。 それとも、まだ別の方をお待ちしなければ……。」

21.  ちょうどその時、イエスはさまざまな病気にかかった大ぜいの病人を治し、盲人を見えるようにし、悪霊を追い出しておられるところでした。 

22. イエスの答えはこうでした。 「帰って、ヨハネに、今ここで見聞きしたことを話してやりなさい。 盲人が見えるようになり、立てなかった人が、今は自分で歩けるようになり、らい病人が治り、耳の聞こえなかった人が聞こえるようになり、死人が生き返り、貧しい人々がすばらしい知らせを聞いていることなどを。 

23. それから、『わたしを疑わない人はしあわせです』と伝えなさい。」

24.  ヨハネの弟子たちが帰ってしまうと、イエスは人々に、ヨハネのことを話し始められました。 「ヨハネに会いに荒野へ出かけた時、どんな人物だと考えていましたか。 風にそよぐ葦のような人だとでも思ったのですか。 

25. それとも、きらびやかに着飾った人に会えるとでも……。 ぜいたくな暮らしをしている人なら宮殿にいます。 荒野にはいません。 

26. あるいは、預言者に会えると期待したのですか。 そのとおり、ヨハネは預言者以上の者です。 

27. 彼こそ聖書(旧約)の中で、『見よ。 わたしはあなたより先に使者を送る。 その使者は人々に、あなたを迎える準備をさせる』と言われている、その人です。 

28. 今まで生まれた人の中で、ヨハネほどすぐれた働きをした人はいません。 けれども、神の国で一番小さい者も、ヨハネよりはずっと偉大なのです。

29.  ヨハネの教えを聞いた人はみな、取税人たちでさえ、神の正しさを認め、バプテスマ(洗礼)を受けました。 

30. ただパリサイ人と法律の専門家だけが、そっぽを向いたのです。 あつかましくも、神のご計画を退け、ヨハネのバプテスマを拒否したのです。

31.  このような人々のことを、どう言ったらいいでしょう。 

32. まるで遊び友達に文句を言っている子供のようです。 『結婚式ごっこして遊ぼうって言ったのに、ちっともうれしがってくれないでさ、それで葬式ごっこにしたら、今度は、ぜんぜん悲しがってくれないや』とわめいているのです。 

33. つまり、バプテスマのヨハネが何度も断食し、生涯、酒も飲まずにいると、『やつは気が変になっている』ときめつけ、 

34. わたしが食事をしたり、ぶどう酒を飲んだりすると、『あいつは大食いの大酒飲み、一番たちの悪い罪人どもの仲間だ』とののしります。 

35. けれども、神の知恵の正しさは、神を信じる者たちが証明するのです。」罪を赦された女

36.  あるパリサイ人から食事に招待されたので、イエスは快く応じました。 一同が食卓に着いていると、 

ルカによる福音書 7