ルカによる福音書 5:1-8 リビングバイブル (JLB)

1.  ある日、イエスがゲネサレ湖のほとりで教えを宣べ伝えておられるところへ、大ぜいの人が神のことばを聞こうと押しかけました。 

2-3. ふと見ると、水ぎわの二そうの小舟で、漁師たちがせっせと網を洗っています。 イエスはそのうちの一そうに乗り込んで、持ち主のシモンに少しこぎ出してもらい、舟の中に座ったまま、群衆に教えられました。

4.  お話が終わると、シモンにおっしゃいました。 「さあ、もっと沖へこぎ出して、網をおろしてごらんなさい。 たくさん魚がとれますよ。」

5.  「でも先生。 おれたちは夜通し一生懸命働いたんですぜ。 なのに、雑魚一匹とれなかった。 だけど、まあ、せっかくそうおっしゃるんだから、もう一度やってみますがね……。」

6.  ところがどうでしょう。 今度は網が破れるほどたくさんの魚がとれたのです。 

7. あまり多くて、手がつけられません。 大声で助けを求めました。 仲間の舟が来ましたが、二そうとも魚でいっぱいになり、今にも沈みそうです。

8.  シモン・ペテロは事の真相に気づくと、あわててイエスの前にひれ伏し、「ああ、先生。 どうぞ私みたいな者から離れてください。 私は罪深い人間で、とてもおそばへは寄れません」と叫びました。 

18-19. その時、数人の人がやって来ました。 見ると、中風の男を、それも、ふとんごとかついでいます。 彼らは、何とか群衆をかき分けてイエスのところへ行こうとしましたが、とても近づけたものではありません。 しかたなく、屋根にのぼり、天井に穴をあけ、病人をふとんごと、人々の真ん中に立っておられるイエスの目の前につり降ろしました。

23-24. この人に、『あなたの罪は赦されました』と言うのと、『起きて歩きなさい』と言うのと、どちらがむずかしいですか。 わたしは病気を治す力も、罪を赦す権威も持っているのです。 それを証明してみせましょう」と言い、中風の男に、「さあ、起きなさい。 床をたたんで、家に帰りなさい」とお命じになりました。

ルカによる福音書 5