ルカによる福音書 5:1-17 リビングバイブル (JLB)

1.  ある日、イエスがゲネサレ湖のほとりで教えを宣べ伝えておられるところへ、大ぜいの人が神のことばを聞こうと押しかけました。 

4.  お話が終わると、シモンにおっしゃいました。 「さあ、もっと沖へこぎ出して、網をおろしてごらんなさい。 たくさん魚がとれますよ。」

5.  「でも先生。 おれたちは夜通し一生懸命働いたんですぜ。 なのに、雑魚一匹とれなかった。 だけど、まあ、せっかくそうおっしゃるんだから、もう一度やってみますがね……。」

6.  ところがどうでしょう。 今度は網が破れるほどたくさんの魚がとれたのです。 

7. あまり多くて、手がつけられません。 大声で助けを求めました。 仲間の舟が来ましたが、二そうとも魚でいっぱいになり、今にも沈みそうです。

8.  シモン・ペテロは事の真相に気づくと、あわててイエスの前にひれ伏し、「ああ、先生。 どうぞ私みたいな者から離れてください。 私は罪深い人間で、とてもおそばへは寄れません」と叫びました。 

9. あまりの大漁に、ペテロも仲間たちも恐ろしくなったからです。 

10. 仲間には、ゼベダイの息子のヤコブやヨハネもいました。 イエスはシモンに、「こわがらなくてもいいのです。 今からは人間をとる漁師になるのですから」と言われました。

11.  岸へ上がると、彼らは何もかも捨てて、イエスにお従いしました。イエス、病気を治す

12.  イエスがある村におられた時のことです。 そこに、らい病に全身を冒された男がいました。 彼はイエスを見るや、その前にひれ伏し、額を地面にこすりつけて頼みました。「お願いでございますっ! どうぞ私の体を、体をもとどおりにしてください。 あなた様のお気持ちひとつで治るのですから。」

13.  イエスは手を伸ばして男にさわり、「治してあげましょう。 どれどれ、さあ、もう大丈夫ですよ」と言われました。 すると驚いたことに、らい病はたちまち消え去り、あとかたもなくなったのです。 

14. 「このことをだれにも話してはいけませんよ。 すぐに祭司のところへ行って、体を調べてもらい、モーセの法律どおりのささげ物をしなさい。 そうすれば、病気が治ったことが、みんなの前で証明されるのです。」こう言われたにもかかわらず、 

15. イエスのうわさはあっという間に広まり、大ぜいの人が教えを聞こう、病気を治してもらおうと詰めかけました。 

16. しかしイエスは、何度も荒野に身を避け、祈っておられました。

17.  ある日、イエスが教えておられると、パリサイ人(特におきてを守ることに熱心なユダヤ教の一派)と法律の専門家が数人そばに座っていました。 〔ガリラヤやユダヤのすべての村、またエルサレムから来た人たちです。〕イエスには、病気を治す神の力がありました。

ルカによる福音書 5