ルカによる福音書 4:28-36 リビングバイブル (JLB)

28.  こう言われて、会堂にいた人たちはもうれつに腹を立てました。 

29. どっとイエスに襲いかかり、町が建っている丘のがけっぷちまで連れて行きました。 そこから突き落とすつもりだったのです。 

30. ところがイエスは、群衆の間をすり抜け、去って行かれました。

31.  それから、ガリラヤの町カペナウムに帰り、毎土曜日、会堂で教えを宣べ伝えられました。 

32. ここでもまた、人々はイエスの教えに驚きました。 イエスが、自分を権威づけるために、むやみに他人の意見を引用するのではなく、真理を知っている者のように語られたからです。

33.  ある時、会堂で教えておられると、悪霊に取りつかれた男が、イエスに向かって、大声でわめき立てました。

34.  「やいやい、ナザレのイエス。 お願いだから出てってくれよ! おれたちをどうしようってんだ。 おれたちを滅ぼしに来たんだろうが。 あんたがだれかって? よーくわかってらあ。 神のきよい御子様よ。」

35.  イエスは悪霊をさえぎり、「黙りなさい。 その人から出て行きなさい」とお命じになりました。 すると突然、悪霊は、人々の目の前で男を投げ倒しましたが、それ以上は何の危害も加えずに出て行きました。

36.  あっけにとられた人々は、口々に言い合いました。 「悪霊までが言うことを聞くなんてなあ! この方のことばには、なんという力があるんだろう。」 

ルカによる福音書 4