5. 山はけずられ、谷は埋められ、曲がった所はまっすぐにされ、でこぼこ道は平らにされる。
6. こうして、すべての人が神様から遣わされた救い主を見るのだ。』」
7. バプテスマを受けに来る人たちに、ヨハネはきびしい口調で話しました。「まむしの子らめっ! おまえたちは神様に立ち返ろうともせず、ただ地獄から逃れたい一心でバプテスマを受けようとしている。
8. その前に、悔い改めたことを行ないで示すがいい。 アブラハムの子孫だから大丈夫などとは思ってもみるな。 そんなものは何の役にも立ちはしない。 神様はこの石ころからでも、今すぐアブラハムの子孫をお造りになれるのだ。
9. 今の今でも、神様のさばきの斧はふりかぶられ、おまえたちを根もとから切り倒そうと待ちかまえている。 そうだ。 良い実を結ばない木は、すぐにも切り倒され、火に投げ込まれてしまうのだ。」
10. 「じゃあ、いったいどうすればいいんです?」
11. こう尋ねる群衆に、ヨハネはずばり答えました。 「下着を二枚持っていたら、一枚は貧しい人に与えよ。 余分の食べ物があったら、お腹をすかせている人に与えよ。」
12. 取税人たち〔ローマに納める税金をあくどいやり方で取り立て、人々から毛虫のようにきらわれていた〕でさえ、バプテスマを受けようと出かけて来ました。 そして、恐る恐る「あのー、私どもは、どうしたらよろしいので?」と尋ねました。
13. 「正直になれ。 ローマ政府が決めた以上の税金を取り立ててはいけない。」
14. 兵士たちも尋ねました。 「おれたちゃあ、どうすりゃいいんだね。」「脅しや暴力で金をゆすったり、何もしない人を訴えたりしてはいけない。 給料で満足しろ。」