ルカによる福音書 24:28-39 リビングバイブル (JLB)

28.  そうこうするうち、そろそろエマオに近づきましたが、イエスは、まだ旅を続ける様子です。 

29. 二人は、じきに暗くなるから、今晩はここで、いっしょに泊まってくださいと熱心に頼みました。 それで、イエスもいっしょに家に入りました。 

30. 一同が食卓に着くと、イエスはパンを取り、神に祝福を祈り求め、ちぎって、二人に渡しました。 

31. その瞬間、二人の目が開かれ、その人がイエスだとわかりました。と同時に、イエスの姿はかき消すように見えなくなりました。

32.  二人はあっけにとられながらも、「そう言えば、あの方が歩きながら語りかけてくださった時も、聖書のことばを説明してくださった時も、不思議なほど心が燃えたなあ」と言い合いました。 

33-34. そして、すぐエルサレムへ取って返しました。 戻ってみると、十一人の弟子たちやほかの弟子たちが迎え、「主は、ほんとうに復活されたんだよ。 ペテロがお会いしたんだからまちがいない」と話すではありませんか。

35.  そこで二人も、エマオへ行く途中イエスと出会ったことや、パンをちぎられた時に、はっきりイエスだとわかったことなどを事細かに話しました。 

36. ところが、この話の最中に、突然イエスが現われ、みんなの真ん中に立って、あいさつされました。 

37. それなのに、だれもかれも幽霊を見ているのだと勘違いし、ぶるぶる震えています。

38.  「なぜそんなに驚くのですか。 どうしてそんなに疑うのですか。 

39. さあ、この手を、この足を、よくごらんなさい。 わたしにまちがいないでしょう。 さあ、さわってみなさい。 これでも幽霊でしょうか。 幽霊だったら、体などないはずです。」 

ルカによる福音書 24