1. イースト菌を入れないパンを食べる、ユダヤ人の過越の祭りが近づきました。
2. 祭司長や他の宗教的指導者たちは、何とかイエスを殺そうと、あれこれ陰謀を巡らしていました。 群衆の暴動を引き起こさずにイエスを葬り去るうまい方法がないものかと、やっきになっていたのです。
3. さて、十二人の弟子の一人イスカリオテのユダの心に、サタンが忍び込みました。
4. ユダはわざわざ祭司長や神殿の警備隊長たちのところへ出かけ、イエスを売り渡す一番よい方法を相談しました。
5. この協力に彼らは大喜びでした。 ほうびをやる約束までしたほどです。
6. それでユダは、群衆が回りにいない時にひそかにイエスを逮捕しようと、チャンスをうかがい始めました。
7. さて、過越の小羊を殺し、イースト菌を入れないパンといっしょに食べる、過越の日になりました。
41-42. こう言い残すと、イエスは、石を投げれば届くあたりまで歩いて行き、ひざまずいて祈り始められました。 「父よ。許していただけるなら、どうぞこの恐ろしい杯を取り除いてください。 ですが……、わたしの思いどおりにではなく、あなたのお心のままになさってください。」
63-64. さて、見張りの警備員たちは、イエスをからかい始めました。 目隠しをしては、こぶしでなぐり、「おい、今なぐったのはだれだ。 さあ当ててみろよ、預言者様やーい」とはやし立てるなど、
67-68. 尋問が始まりました。 「ほんとうに、おまえはメシヤ(救い主)か。 はっきりしろ。」「そうだと言ったところで、信じる気はもうとうないのでしょう。釈明させるつもりも。