4. バプテスマのヨハネは神に遣わされて来たのですか。 それとも、ただ自分の考えを主張しただけですか。」
5. 彼らは集まって、ひそひそ相談しました。 「ヨハネの語ったことが神様からの教えだと答えてみろ、逆にわなにかけられてしまうぞ。
6. かといってなあ……、神様からじゃないと答えるわけにもいくまい。そんなことをしたら、今度は、群衆が襲いかかって来るだろう。 やつらはみな、ヨハネを預言者だと信じ込んでいるんだから。」
7. とうとう、「わかりません」と答えました。
8. イエスは、「そうですか。 では、わたしも答えません」とおっしゃいました。
9. それから、また人々のほうを向き、次のようなたとえ話をなさいました。「ある人がぶどう園を造り、それを数人の農夫に貸して外国へ行き、長いこと、そこに住んでいました。
37-38. しかし、あなたがたがほんとうに聞きたいのは、復活があるかないか、ということでしょう。 モーセ自身は何と書き残していますか。燃えさかる柴の中に現われた神とお会いした時、モーセは神を、『アブラハムの神様、イサクの神様、ヤコブの神様』と呼びました。 主が彼らの神と呼ばれている以上、彼らは生きているはずです。 死んだのではありません。 神の目から見れば、すべての人が生きているのです。」
39. その場に居合わせたユダヤの法律の専門家たちは、「先生。 全く非の打ちどころのないお答えです」と言い、
40. あえてそれ以上、尋ねようとはしませんでした。
41. すると今度は、反対にイエスが質問なさいました。 「あなたがたはどうして、キリストをダビデの子だと言うのですか。
42-43. ダビデ自身が、聖書(旧約)の詩篇の中でこう歌っています。『神が私の主に言われた。「わたしがあなたの敵をあなたの足の下に置くまで、わたしの右に座っていなさい。」』
44. キリストは、ダビデの子であると同時に神であるなどということがありうるでしょうか。」
45. 人々がイエスのことばに耳を傾けていると、イエスは弟子たちに言われました。
46. 「ユダヤ教の学者たちを警戒しなさい。 彼らはぜいたくな着物をきて歩き回り、通りで人々から、ていねいなあいさつを受けるのが何より好きです。 また会堂や宴会で、特別席に着くのも大好きです。
47. うわべは、さも信心深そうに、長々と祈りますが、その実、未亡人をだまして財産を奪い取ろう、とたくらんでいるのです。 こういう人々には、神から、最もきびしい罰が下るのです。」