ルカによる福音書 2:8-26 リビングバイブル (JLB)

8.  その夜、町はずれの野原では、羊飼いが数人、羊の番をしていました。 

9. そこへ突然、御使いが現われ、主の栄光がさっとあたり一面を照らしたのです。 これを見た羊飼いたちは恐ろしさのあまり震え上がりました。

10.  御使いが言いました。 「こわがることはありません。 これまで聞いたこともない、すばらしい出来事を知らせてあげましょう。 すべての人への、うれしい知らせです。 

11. 今夜ダビデの町(ベツレヘム)で救い主がお生まれになりました。 この方こそ主キリストです。 

12. 布にくるまれ、飼葉おけに寝かされている赤ん坊、それが、目じるしです。」

13.  するとたちまち、天の軍勢が現われ、御使いといっしょに神をほめたたえました。

14.  「天では、神様に栄光があるように。地上では、平和が、神様に喜ばれる人々にあるように。」

15.  御使いの大軍が天に帰ると、羊飼いたちは、「さあ、ベツレヘムへ行こうぜ。 主が知らせてくださった、すばらしい出来事を見てこようじゃないか!」と言い合いました。 

16. 羊飼いたちは息せき切って町まで駆けて行き、ようやくヨセフとマリヤとを捜しあてました。 飼葉おけには、赤ん坊が寝ています。 

17. 何もかも御使いの言ったとおりです。 羊飼いたちはこのことを大ぜいの人に話して聞かせました。 

18. それを聞いた人々はみな、ひどく驚きましたが、 

19. マリヤはこれらのことを胸に納め、時々、思い返していました。

20.  羊飼いたちは、お告げどおり赤ん坊にお会いできたので、神を賛美しながら、帰って行きました。

21.  八日たち、割礼(男子の生殖器の包皮を切り取る儀式)を行なう日になりました。 その子は、母の胎内に宿る前から御使いに示されたとおり、「イエス」と名づけられました。

22.  モーセの法律によるきよめ(母親のきよめと幼子の献児)の時が来ると、両親はイエスを主にささげるため、エルサレムに連れて来ました。 

23. モーセの法律には、「女から最初に生まれる子が男であれば、その子を主にささげなければならない」とあったのです。

24.  両親は、決まりどおり、「山鳩一つがい、または家鳩のひな二羽」をきよめの供え物としてささげました。 

25. その日、神殿には、エルサレムに住むシメオンという人がいました。 正しい、信仰のあつい人で、聖霊に満たされ、メシヤ(救い主)のおいでをひたすら待ち望んでいました。 

26. 主が遣わされるその方を見るまでは絶対に死なない、という聖霊のお告げを受けていたのです。 

ルカによる福音書 2