10. 御使いが言いました。 「こわがることはありません。 これまで聞いたこともない、すばらしい出来事を知らせてあげましょう。 すべての人への、うれしい知らせです。
11. 今夜ダビデの町(ベツレヘム)で救い主がお生まれになりました。 この方こそ主キリストです。
12. 布にくるまれ、飼葉おけに寝かされている赤ん坊、それが、目じるしです。」
13. するとたちまち、天の軍勢が現われ、御使いといっしょに神をほめたたえました。
14. 「天では、神様に栄光があるように。地上では、平和が、神様に喜ばれる人々にあるように。」
15. 御使いの大軍が天に帰ると、羊飼いたちは、「さあ、ベツレヘムへ行こうぜ。 主が知らせてくださった、すばらしい出来事を見てこようじゃないか!」と言い合いました。
16. 羊飼いたちは息せき切って町まで駆けて行き、ようやくヨセフとマリヤとを捜しあてました。 飼葉おけには、赤ん坊が寝ています。
17. 何もかも御使いの言ったとおりです。 羊飼いたちはこのことを大ぜいの人に話して聞かせました。
18. それを聞いた人々はみな、ひどく驚きましたが、
19. マリヤはこれらのことを胸に納め、時々、思い返していました。
20. 羊飼いたちは、お告げどおり赤ん坊にお会いできたので、神を賛美しながら、帰って行きました。
21. 八日たち、割礼(男子の生殖器の包皮を切り取る儀式)を行なう日になりました。 その子は、母の胎内に宿る前から御使いに示されたとおり、「イエス」と名づけられました。
22. モーセの法律によるきよめ(母親のきよめと幼子の献児)の時が来ると、両親はイエスを主にささげるため、エルサレムに連れて来ました。