ルカによる福音書 18:11-20 リビングバイブル (JLB)

11. 高慢なパリサイ人は、胸を張って祈りました。 『神様。 ありがとうございます。 私はほかの連中、特に、ここにいる取税人のような罪人ではありません。 人をだましたこともなければ、姦淫したこともありません。 

12. 一週間に二回は必ず断食し、全収入の十分の一もきちんと献金しています。』

13.  一方、取税人は遠く離れて立ち、目を伏せ、悲しみのあまり胸をたたきながら、『神様。 罪人の私めを、あわれんでください』と叫びました。 

14. よく言っておきますが、罪を赦されて帰ったのは、パリサイ人ではなく、この罪人のほうです。 高慢な者は卑しい者とされ、謙そんな者には大きな名誉が与えられるからです。」

15.  ある日のことです。 イエスにさわって祝福していただこうと、人々が子供たちを連れて来ました。 ところが弟子たちは、じゃまだとばかり、追い返そうとしました。

16.  するとイエスは、子供たちを呼び寄せ、弟子たちに言われました。「いいから、子供たちを自由に来させなさい。 追い払うなんてとんでもありません。 

17. 神の国は、この子供たちのように、素直に信じる心を持っている人たちのものなのです。」天国に入るには?

18.  ある時、一人のユダヤ教の指導者がイエスに尋ねました。 「先生。 あなた様は尊いお方です。 そこでお聞きしたいのですが、天国に入るには、どうすればよろしいのでしょう。」

19.  「わたしのことを『尊い』と言いましたね。 それがどういうことか、わかっているのですか。 『尊い』方は、ほかのだれでもない、ただ神お一人だけです。

20.  それはそれとして、質問に答えましょう。 戒めは知っていますね。 姦淫してはいけない、殺してはいけない、盗んではいけない、うそをついてはいけない、父や母を敬え、とあります。」

ルカによる福音書 18