3. するとイエスは、回りに立っているパリサイ人や法律の専門家たちに、「ところで、安息日に病気を治すことは、おきてにかないますか。 それとも……、違反でしょうか」とお尋ねになりました。
4. だれも、押し黙って答えません。 イエスは男の手を取り、病気を治してあげると、すぐに家にお帰しになりました。
5. それから、面と向かってパリサイ人たちにお尋ねになりました。 「あなたがたのうちで、安息日に絶対働かない者がいますか。 息子や牛が穴に落ちたら、安息日だろうが何だろうが、すぐに引き上げてあげるのではありませんか。」
6. 今度も、あえて答える者はいませんでした。自分から名誉を求めるな
7. イエスは、宴会に招かれた人たちがみな、少しでも上席に座ろうとしているのに気づいて、こう忠告なさいました。
8. 「結婚披露宴に招かれた時、いつでも上席に座ろうとしてはいけません。 あなたよりもっと名誉ある人が招かれていた場合のことを、考えてごらんなさい。 その人が姿を見せたら、
9. 主人は、『あいすみませんが、こちらの方と代わっていただけませんか』と申し出るでしょう。 そうなると、赤恥をかいた上に、すごすごと末席に着かなければならないのです。
10. 招かれた時には、まず末席に座りなさい。 そうすれば、主人が来て、『さあさあ、ご遠慮なさらないで、もっと上席にお進みください』と勧めるでしょう。 あなたは居並ぶ客の前で面目を施すことになるのです。
11. 自分から名誉を受けようとする人は低くされ、自分から、腰を低くする人は、身に余る名誉を受けるのです。」
12. それから、食事に招いてくれた人にも、念を押されました。 「宴会を開く時には、友人や兄弟、親類、それにお金持ちの知人などを招かないようにしなさい。 彼らはお返しに、あなたを招くからです。
13. むしろ、貧しい人や体の不自由な人、足の不自由な人や盲人などを招待しなさい。
14. 幸い、そういう人たちはお返しができないので、やがて神を敬う者たちの復活の日に、神が手ずからその分を報いてくださるでしょう。」
15. この忠告を聞いて、同席していた客の一人が、「神の国で食事をする、それ以上のしあわせ者はいないでしょうな」と言いました。